入院中の弟とのオンライン面会2023年04月28日

 弟が3月初めに脊椎下部の仙骨骨折で手術をし入院した。今月19日にリハビリテーション病院に転院し、ようやくオンラインの面会が可能になった。事前予約をして昨日の13時45分から15分間のオンライン面会となった。
 予約の20分前に家内と一緒に病院に到着した。予約時間前に病院玄関近くの面会ブースに案内された。3脚の椅子の前のテーブルにタブレットスタンドと15分表示のタイマーが置かれている。
 予約時間になって職員がタブレットを接続しタイマーのスイッチを押してブースを後にした。タブレットにベッドに上半身を起こした弟の顔が登場した。昨年12月に弟宅を訪問して以来の4カ月ぶりのモニター越しの対面だった。
 思った以上に顔色も良く元気そうで安堵した。左の鼻の穴に繋がっているチュウブが病気入院中のシグナルを発していた。入歯を外しての会話だったので話す内容が聞き取りにくい。そのため突っ込んだ会話は無理だった。体調や日常生活や食事などの当り障りのない話題を交わすしかない。それでも時折り持ち前の皮肉っぽい毒舌がついて出る。自宅に早く戻りたいというホンネも吐露する。
 タイマーが残り30秒を刻んだ。「最後に何か言っときたいことがあるか?」と声を掛けた。「存在感が希薄になってるように見えるかもしれないけど精一杯生きてるから・・・」と訪問者を慰めるかのような言葉をかけてくれた。あっという間の15分のオンライン面会が終了した。