前立腺肥大症の定期検査は今回も無事通過2024年02月01日

 持病のひとつに前立腺肥大症がある。日常的には済生会病院泌尿器科に通院して処方された錠剤を服用している。半年毎に血液検査を受けて前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSA値を測定し、4.0以上の場合は再度血液検査を受けることになる。再検査でも基準値を超えた場合は、前立腺生検(病理組織検査)という厄介で嫌な検査を受けなければならない。一度経験したが二度としたくないとんでもない検査だった。
 この持病とは10年来の付き合いである。永年の付き合いを通してそれなりにPSA基準値抑制の対策も把握できるようになった。事前のアルコール摂取との関りが大きい。主治医の指示は「前日の禁酒」である。その指示を守っても基準値を超えることがあった。そこで好きな飲酒であるが、ある時期から思い切って「三日前からの禁酒」を課した。これが見事に奏功した。以来基準値を超えたことがない。
 今回も3.02と基準値未満でパスした。

山中生徒の初めての面接2024年02月02日

 山口中学校3年生の面接練習が1月17日から始まった。3人のコミスク推進員に加えて地域団体から5人の面接者が担当することになった。日程調整して私は3回の面接を引受けた。その最初の面接のため中学校を訪ねた。
 原則として4人の面接者が担当するのだが、一人が急病のため今回は3人となった。1階会議室にはテーブルを挟んで面接者3人と生徒4人分の椅子が準備された。
 16時10分に男子生徒4人の面接が始まった。教室入口ドアを開けて「失礼します!」と声を掛けて一人ずつ入場する。生徒たちのいかにも緊張したこわばった表情が初々しい。着席した後、面接者代表から面接の趣旨や進め方が告げられた。
 質問内容は重複のないように面接者間で事前に調整されていた。私以外の面接者から「学校生活で一番頑張ったことは何ですか?」「あなたの趣味や特技を教えて下さい」といった質問が出された。私からは事前調整で「学校やクラスで役を引き受けた時どんな点を気を付けましたか?」という質問を告げていたが、先のお二人の応答で内容に重複があったので急遽変更した。「あなたは認知症について知っていますか?また認知症の方とどのように接しますか?」という全く想定外と思える質問をぶつけた。
 それぞれの質問に生徒たちが一生懸命に答えていた。中には緊張して言葉をなかなか出せない生徒もいる。それでも何とか答えようというひたむきさは伝わってくる。この面接の意義をあらためて理解した。初めて接する地域の大人たちからの自分自身に対する問い掛けに答えるという場面である。彼らには人生で初めて遭遇した”社会との向き合い”であるまいか。
 面接者である私にとっても久々に訪れた緊張感のある真摯な出会いの場面だった。

NHK「光と影、永遠の都ローマの物語」2024年02月03日

 NHK・BSテレビ「光と影、永遠の都ローマの物語」を観た。ローマの様々な姿がいかんなく映し出されている。懐かしい風景の数々に癒された。
 19年前に家内と結婚前の娘の3人で7泊8日のイタリア家族旅行に出かけた。6都市を巡る個人旅行で非日常の旅の醍醐味を存分に味わった。とりわけローマには3泊しフォロロマーノを始めぜひ観ておきたかった数々のスポットを訪ねた。
 番組を観ながら初めてのイタリア家族旅行の思い出をめぐらせた。その旅行記は個人ホームページにも投稿している。7ぺージのサイトに分けて綴った膨大な旅日記である。
 番組を観終えて、あらためて「ローマ人の物語紀行」と題したホームページを読み返した。 https://www.asahi-net.or.jp/~lu1a-hdk/tabi-italia1.htm

我が家の恵方巻2024年02月04日

 節分の日の早朝、24時間スーパーのハローズにウオーキング途中で立ち寄った。総菜売り場の景色が一変していた。壁面のお寿司や弁当やお握りといった米飯コーナーは様々な恵方巻でうず高く埋められていた。400円代~千円まで価格ゾーンは比較的低目だった。圧倒されたのはボリュームだ。果たしてこれが売りさばけるのだろうか。
 自宅に戻ると、家内が我が家の恵方巻づくりの準備に余念がない。 そして夕方には様々な具の組み合わせて7本ばかりの巻寿司が食卓に並んだ。夕食が始まった。食前の晩酌には玉子焼きやカニカマやお肉等の巻寿司の具の余りがアテになった。晩酌を終えて恵方巻を味わった。年を経て好物の巻寿司を季節の味わいとして楽しめるのもひとえに家内のおかげである。そんな想いを噛み締めんながら味わった。

追憶「ローマ人の物語紀行」①『ローマ人の物語』の追体験2024年02月05日

 19年前に家内と結婚前の娘の3人で7泊8日のイタリア家族旅行に出かけた。初めてのヨーロッパの旅は、塩野七生著作の愛読書「ローマ人の物語」の舞台を追体験する旅でもあった。帰国後、個人ホームページに膨大な旅日記を「ローマ人の物語紀行」というタイトルで投稿した。
 先日、NHK・BSテレビ「光と影、永遠の都ローマの物語」を観たことをきっかけにあらためてその旅日記を読み返した。旅日記の最後に「エピローグ」として旅の感想をまとめている。幾つかのポイントを独自の視点でまとめたものだ。自分自身の追憶としてこのブログでも紹介しておきたい。

『ローマ人の物語』の追体験
 「ローマ」という言葉を、単に一都市の名称と受け止めるのは余りにも重過ぎる。古代ローマ共和国やローマ帝国を築き上げた古代ローマ人たちを、ヨーロッパ世界の二流国に成り下がった現代のイタリア人たちと同一視するにはその落差は余りにも大きい。
 史上に燦然と輝く「ローマ世界」とも呼ぶべき壮大な一大文明圏がどのように形成され、長期に渡って維持され、そして消滅していったのか。塩野七生さんの描く『ローマ人の物語』の世界にはまり込んで久しい。今回の旅の私にとっての最大の興味は、『ローマ人の物語』の世界をいかに追体験できるかという点にあった。

追憶「ローマ人の物語紀行」➁歴史との共存は不便さとの共存2024年02月06日

 ローマ世界の中心地であったフォロ・ロマーノは紀元前6世紀から建設を着手したといわれている。日本では縄文時代と呼ばれる頃である。2千数百年もの年月を経たフォロ・ロマーノの遺跡群を目の当たりにして、世界制覇の原動力の一つでもあったローマ人たちの土木技術の水準の高さを思い知らされる。
 フォロ・ロマーノの周辺をはじめ、ローマの中心部を構成する七つの丘を繋いでいる街路のほとんどは、今尚、石畳で埋め尽くされている。無機質なコンクリートジャングルでない石畳の風情が、街中の至る所に散在する古代ローマの遺跡と調和している。とはいえ石畳のもたらす住民にとっての日常生活の不便さは、通りすがりの観光客の想像を超えるものがあるに違いない。
 かってのローマ帝国の首都ローマは、今尚、共通の古都としてヨーロッパ各国から多くの観光客を吸引している。コロッセオやパンテオンで大規模な修復工事が行われていた。ローマ人の末裔たちは、歴史を保存し歴史と共存しながら観光都市ローマでの市民生活を営んでいる。

手根管症候群の術後の2度目の診察2024年02月07日

 神戸労災病院を訪問した。1月16日の手根管手術3週間後の2度目の診察日だった。8時50分頃に診察室に呼ばれた。この手術の権威である女性主治医が患部を診せた。右手首真ん中の手術傷は殆ど癒されているが、傷跡の皮膚は固くなっている。痺れや麻痺は続いているが刺されたような鋭い痛みはなくなった。そんな患者の申告を訊いて主治医がコメントした。「痺れや麻痺は1年ほどかけて少しずつなくなります。傷跡の痛みは1カ月ほどは残ります。傷跡に力がかかるのは避けて下さい。1か月後に診察を受けて下さい」。自信満々の口調の処方が告げられてあっというまに診察が終わった。
 9時前に3階のリハビリ室で3度目のリハビリを受けた。温水バブルのリハビリの後、いつもの若い女性作業療法士のマッサージを受けた。3度目となるとリハビリ以外の世間話の会話も弾む。1か月後の診察の後、最後のリハビリを予約してリハビリを終えた。

追憶「ローマ人の物語紀行」③多神教の民の精神風土2024年02月08日

 ギリシャの神殿を思わせるパンテオンに、河の神をかたどった真実の口に、ローマの街角には数々の神が宿っている。多神教の民であるローマ人は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に代表される一神教と異なり、一元的な倫理道徳や戒律を求めることはない。
 カエサルによるローマの地中海世界の覇権が、多人種、多民族、多文化、多宗教、多言語に分かれた人々を、なぜ長きに渡って統治できたのか。パクス・ロマーナと呼ばれた人類史上初めての200年にも及ぶ世界統治を可能にしたものは何だったのか。
 「多神教の民・ローマ人」というキーワードがその謎を解く鍵として浮かび上がってくる。
 ローマによる征服民族の統治は、伝統的に属州統治という自治方式が踏襲されている。一神教的な中央集権的一元支配でなく、征服民族の文化、宗教、言語を容認しながら軍制や税制で統治の枠組を形成する。この方式はより優れた形でカエサルにも踏襲され、広大なローマ帝国の版図を支えた。その根底にあるものこそ多神教の民の精神風土ではないか。

追憶「ローマ人の物語紀行」④ローマ世界とEUの挑戦2024年02月09日

 ソ連の崩壊以降、唯一の超大国アメリカによるパクス・アメリカーナが現出した。グローバリズムに代表される一神教的なアメリカ的正義が世界を駆け巡り、究極の一神教であるイスラム世界と衝突する。パクス・アメリカーナ(アメリカによる平和)の危うさが「文明の衝突」を招いていないか。
 ヨーロッパでかってない壮大で画期的な実験が数十年に渡って続けられてきた。今、欧州憲法批准という最終局面を迎え、フランス、オランダの国民投票は反対票が過半数を占めるという生みの苦しみを味わっている。EUのこの壮大な実験を可能にした精神風土に、多神教のローマ世界の遺伝子を読み取ることはできないだろうか。多様な価値観と文化と言語とイスラム教をも包含して尚、統合を目指すヨーロッパの精神風土に、アメリカ的一元主義に代わる人類の知恵を期待したい。

スマホの機種変更を何とか自力でこなした2024年02月10日

 スマホの調子が良くない。通話中にピーッという雑音がしばしば発信され通話不能である。ネットで調べたが原因は複雑な要因があり素人に手に負えない症状のようだ。無理もない。バージョンはiPhone8で2017年末購入で丸6年を経過している。機種変更の煩わしさから買換えを躊躇っていたが万事休すである。
 そんな時、契約先のワイモバイル・オンラインストアからiPhone13のキャンペーンメールが届いた。10万円を切った価格は馴染みの家電量販店のキャンペーン家価格を下回りかなり安い。通話不能の事態に即刻スマホでネット注文した。2日後にiPhone13が届いた。
 データ移行がうまくできるかどうかが最大のハードルである。事前にネット動画でデータ移行の動画「iPhoneのクイックスタート」を読み込んでシュミレーションした。いよいよ本番である。動画を見ながら手順に沿って入力を進めた。途中「パスコード入力」で戸惑ったが何とかクリアできた。知人から「誰でも簡単に移行できる」と聞いていたが、確かに想像以上に簡単に移行できた。
 ヤレヤレ!ともあれ懸案だったスマホの機種変更がどうにか完了した。