「平和灯ろう流し」という草の根の地域行事2008年08月04日

 昨日、午後から夜にかけて「平和灯ろう流し」という地域の行事に参加した。原爆被爆者の慰霊のため広島で始められた「灯ろう流し」は、その後世界各地に広がったとのことだ。私の住む西宮市山口町でも三つの小学校とひとつの中学校の児童生徒が台紙に平和の願いを絵や文章に描いた灯ろうが流される。地域の二つの青愛協の共催する14回目の灯ろう流しである。青愛協の役員として初めて参加した。
 午後2時過ぎに、町内の中央公園に会場設営のボランティアに参加する。公園内を流れる小川の周辺20mばかりの両岸に飾る提灯のセッティング作業である。ポールを立てコードに電球と提灯をセットする。炎天下のうだるような環境下の作業を終えたのは5時前だった。作業後の差入れのよく冷えた缶ビールは久々の感動ものだった。
 午後6時半からは地区の自治会館でこれも恒例の「戦争体験者の話」があった。終戦当時、国民学校一年生だったという青愛協会長の小型爆弾を身近に体験した怖さが語られた。とはいえ語り継ぐことのできる戦争体験者は年々少なくなっている。今後の在り方が悩みのようだ。
 午後8時前に中央公園に顔を出す。昼間の作業が灯ろう流しのためのいい雰囲気づくりに貢献している。地域の家族連れの参加者を中心に思いのほか多くの参加者が小川の周囲を埋めている。主催者から子供たち向けに簡単な灯ろう流しの意味が語られる。おまけのようなチャチな花火が打ち上げられいよいよ灯ろう流しが始まった。小川の上手から順次手造り灯ろうが流される。
 唯一の被爆国国民の、ともすれば風化しがちな「戦争はイヤだ!」という想いが、こんな形で草の根の地域行事として定着していたことをあらためて知らされた。