徳川家の菩提寺・増上寺と築地本願寺 ― 2009年09月04日

東京のホテルのベッドでいつものように5時過ぎに目が覚めた。会議開始の9時までたっぷり時間がある。身支度を整えて6時45分にホテルを出て増上寺に向う。
少し迂回して通常の参拝ルートである大門をくぐって正面の三門をめざす。すぐ南の黒門(旧方丈門)を見て三門(三解脱門)を仰ぎ見る。江戸初期建立の重要文化財の朱塗りの堂々たる楼門である。東京国際女子マラソンのコース前にあり毎年目にする建物でもある。楼門を抜けると広大な境内の正面に再建された新しい感覚の浄土宗大本山の本殿の威容がある。この建造物の最大の特徴は東京タワーを借景としていることではないだろうか。グレーの甍の横に建つ赤い巨大なタワーの見事なコントラストに見とれてしまう。本殿前に建つ法然上人の幼少の銅像を見ながら本殿内の本堂に入る。折りしもお勤めの時間だったのか大勢の寺僧と信徒を前に説法が行なわれていた。鐘楼堂の江戸初期に鋳造されたという大梵鐘を仰いだ。江戸時代の川柳に「今鳴るは芝(増上寺)か上野(寛永寺)か浅草(浅草寺)か」とうたわれ庶民に親しまれた梵鐘である。
増上寺を後にして築地本願寺に向った。不慣れな道をマップ片手に探しながらの道のりはさすがに長かった。汐留駅北側を抜け途中右手に今話題の築地市場を見ながら進む。7時前の早朝ながら路上には欧米からの観光客が驚くほど多い。道路沿いの屋台風の飲食街でもラーメンやまぐろ丼などを味わっている。
築地本願寺に着いたのは7時頃だった。正式には浄土真宗本願寺派の築地別院ということになる。江戸初期に西本願寺別院として浅草に創建されたが、明暦の大火で焼失後、現在地で再建された。関東大震災直後の火災で焼失し昭和9年に現在の建物が再建された。大理石彫刻がふんだんに用いられた石造りの天竺様式の建物は、日本の寺院としては特異な伽藍である。本堂内に入るとここでもパイプ椅子に座った大勢の信徒を前に朝のお勤めが行なわれていた。
帰路はさすがに歩きつかれて電車に乗ることにした。都営浅草線の東銀座駅から二駅の大門駅で下車しホテルについた。7時半頃にようやく朝食バイキングにありついた。8時15分からの朝の連ドラを見終えてチェックアウトし研修会場に向う。
二日目の研修は各府県労委の先輩労働者委員による事例報告中心の実務的な講演だった。北海道と愛知の労働者委員お二人から、不当労働行為事件と調整事件の手続きや実務についてそれぞれ報告があった。10時半頃にはお二人の報告が終了し、質疑や意見交換の時間がたっぷり設けられた。愛知の講師の報告にあった個別紛争事件とその受け皿機能となっている合同労組問題について所見を交えて意見を述べた。「労委労協事務局としてもこれらの事件のスタンダードな対応事例を整理するとともに合同労組の主力である連合加盟外の組織との連携を模索してはどうか」といった提案である。
11時15分、予定より幾分早く研修会が終了した。浜松町経由で品川駅に着いた。娘からのお土産オーダーは東京バナナのロールケーキだった。品川駅の売店では「東京駅と羽田空港だけの限定品です」とのこと。やむなく通常の東京バナナで済ませ、缶ビールロング缶とお弁当を買い込んで「のぞみ」に乗車する。最後の寛ぎのひと時を半分眠りながら過ごした。
少し迂回して通常の参拝ルートである大門をくぐって正面の三門をめざす。すぐ南の黒門(旧方丈門)を見て三門(三解脱門)を仰ぎ見る。江戸初期建立の重要文化財の朱塗りの堂々たる楼門である。東京国際女子マラソンのコース前にあり毎年目にする建物でもある。楼門を抜けると広大な境内の正面に再建された新しい感覚の浄土宗大本山の本殿の威容がある。この建造物の最大の特徴は東京タワーを借景としていることではないだろうか。グレーの甍の横に建つ赤い巨大なタワーの見事なコントラストに見とれてしまう。本殿前に建つ法然上人の幼少の銅像を見ながら本殿内の本堂に入る。折りしもお勤めの時間だったのか大勢の寺僧と信徒を前に説法が行なわれていた。鐘楼堂の江戸初期に鋳造されたという大梵鐘を仰いだ。江戸時代の川柳に「今鳴るは芝(増上寺)か上野(寛永寺)か浅草(浅草寺)か」とうたわれ庶民に親しまれた梵鐘である。
増上寺を後にして築地本願寺に向った。不慣れな道をマップ片手に探しながらの道のりはさすがに長かった。汐留駅北側を抜け途中右手に今話題の築地市場を見ながら進む。7時前の早朝ながら路上には欧米からの観光客が驚くほど多い。道路沿いの屋台風の飲食街でもラーメンやまぐろ丼などを味わっている。
築地本願寺に着いたのは7時頃だった。正式には浄土真宗本願寺派の築地別院ということになる。江戸初期に西本願寺別院として浅草に創建されたが、明暦の大火で焼失後、現在地で再建された。関東大震災直後の火災で焼失し昭和9年に現在の建物が再建された。大理石彫刻がふんだんに用いられた石造りの天竺様式の建物は、日本の寺院としては特異な伽藍である。本堂内に入るとここでもパイプ椅子に座った大勢の信徒を前に朝のお勤めが行なわれていた。
帰路はさすがに歩きつかれて電車に乗ることにした。都営浅草線の東銀座駅から二駅の大門駅で下車しホテルについた。7時半頃にようやく朝食バイキングにありついた。8時15分からの朝の連ドラを見終えてチェックアウトし研修会場に向う。
二日目の研修は各府県労委の先輩労働者委員による事例報告中心の実務的な講演だった。北海道と愛知の労働者委員お二人から、不当労働行為事件と調整事件の手続きや実務についてそれぞれ報告があった。10時半頃にはお二人の報告が終了し、質疑や意見交換の時間がたっぷり設けられた。愛知の講師の報告にあった個別紛争事件とその受け皿機能となっている合同労組問題について所見を交えて意見を述べた。「労委労協事務局としてもこれらの事件のスタンダードな対応事例を整理するとともに合同労組の主力である連合加盟外の組織との連携を模索してはどうか」といった提案である。
11時15分、予定より幾分早く研修会が終了した。浜松町経由で品川駅に着いた。娘からのお土産オーダーは東京バナナのロールケーキだった。品川駅の売店では「東京駅と羽田空港だけの限定品です」とのこと。やむなく通常の東京バナナで済ませ、缶ビールロング缶とお弁当を買い込んで「のぞみ」に乗車する。最後の寛ぎのひと時を半分眠りながら過ごした。
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