しのびよる秋2009年09月14日

 早朝の散歩道に秋がいつの間にか姿をみせていた。農家の畑の一角に朝顔と小菊のかたまりが隣り合わせで咲き誇っていた。なんという種類なのか、紫の花弁の小ぶりの朝顔が濃い緑の葉っぱの群れの中に鮮やかに咲いていた。隣りには黄色の花弁の真中にこげ茶色の目玉をつけた小菊の群れが朝顔に負けまいと頑張っていた。夏の朝顔の出番は間もなく終る。秋の小菊だけになってしまう日も近い。夏から秋に向うそれぞれの季節を表現する花々の束の間の共存の風景だった。
 有馬川の岸には遊歩道沿いに若々しいススキの穂が精一杯の背伸びをして群生していた。川面から流れる微風がススキの穂を揺らし、初秋のみずみずしいにおいを運んできた。