もうひとつの風物詩2014年04月08日

 さくらの開花に気を取られている間に、この時期のもうひとつの風物詩のことを失念していた。土筆である。思いついて今朝の散策で、少し回り道をして土筆スポットを訪ねた。
 毎年この時期に土筆採りを始めて10年以上になる。土筆が繁茂するスポットは熟知している。住宅街の台地の裾野に広がる土手にやってきた。草叢でまだ固い胞子をつけた10cmほどの土筆が群生していた。かつてよく肥えた30cmほどもある土筆の群生に狂喜して夢中で摘み取ったことがある。その後、周囲の田畑の開発が進むにつれて、土筆たちはどんどんやせ細り背丈も縮まった。
 もう一か所とっておきのスポットがある。中国道のガード下の手前にある谷あいの湿地である。畦道や土手の土筆が不作の時も、そこだけは肥えた長い土筆が群生していた。行ってみて驚きと落胆に包まれた。湿地帯の奥に大型のショベルカーがとぐろを巻いていた。道路からショベルカーまでの道のりをキャタピラーの爪跡が、土筆を育んだはずの草叢をなぎ倒していた。
 ブルーな気分を抱えて家路に着いた。