寒風の中の塩田八幡初詣で2017年01月17日

 先日の午前中、家内と一緒に塩田八幡宮に参拝した。大分以前に自宅から5kmほどの道のりを1時間以上かけて歩いて訪ねたことがある。今はもうその元気はない。マイカーで途中まで行ってそこから歩いて訪ねることにした。そのための格好のスポットがあった。家内が毎週のように通っている道場町塩田の「うれしおトマト」の販売店である。
 田圃の真ん中に建てられたプレハブの販売店に到着した。いつものお気に入りのトマトを購入し、駐車のお願いをして10時40分に出発した。寒波が到来した日だった。お天気こそよかったが、向かい風の寒風が全身を吹き抜けた。身をかがめながら20分ばかり歩いてようやく塩田八幡の鳥居をくぐった。
 膝を痛めて階段の上り下りが辛くなっている家内に付き合って坂道の参道を上った。土曜日のお昼前ながら本殿前の境内に参拝客の姿は予想以上に少ない。拝殿前には行列を整理するロープが張られていた。4日後に催される「厄除けまつり」の準備の案内が今日の参拝客の少なさの理由を教えてくれた。
 並ぶこともなく拝殿前に立った時、ちょっとした狼狽を覚えた。「今、自分は何を祈るのだろう?」と。神社仏閣での参拝とは、自身の「今この時の願い」を問い直す営みだったのだとあらためて想った。瞬時に今の願いを想念して首を垂れた。