ど根性さくら2024年04月09日

 いつもの早朝ウオーキングコースの一角だった。通常なら目にすることのない違和感のある光景が目に入った。住宅街の高台の歩道に沿った擁壁の見上げるような高い位置にさくらの花弁が咲いていた。
 ブロックを敷き詰めた高さ3ⅿほどの擁壁である。ブロックの隙間をこじ開けるようにさくらの樹が歩道に向かって伸びていた。ブロックをこじ開けた部分の幹は2cmにも満たない太さだが、その先の幹は5cm以上もある。幹から伸びたさんの小枝の中の2本にさくらの白い花弁が開花していた。
 擁壁の上の方なのでブロックに溶け込んだ色の枝ぶりだけなら目につくことはなかっただろう。折しもさくらの開花の時期だった。白い鮮やかな花弁が歩行者にその存在を告げていた。
 それにしてもそのさくらの生命力に驚かされた。コンクリートの舗装路に顔を出した”ど根性大根”の話題を思い出した。見上げる高さの擁壁に顔を出した”ど根性さくら”を切り撮った。

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