映画評「レッドクリフ」 ― 2008年11月07日
昨日、映画のはしごをした。朝の「まぼろしの邪馬台国」に続いて午後からも「レッドクリフ」を観た。頻繁なテレビコマーシャルでインパクトの強いスペクタクルを観てみたいと思った。三国志の名場面「赤壁の戦い」を題材とした作品である。
三国志は私にとって初めて出合った本格的長編小説だった。分厚い単行本を貪るように読んだ中学時代の記憶が今尚残っている。魏・呉・蜀三国の攻防に手に汗にぎり、劉備と曹操という大将の在り方を学び、何よりも軍師・諸葛孔明の機略に心躍らせた。
スペクタクル映画も思いで深い。チャールトン・ヘストン主演の十戒やベン・ハーを観たのも中学時代だったと思う。初めて見るシネマスコープと呼ばれた巨大画面に映し出された映像と音響の凄さに圧倒されたものだ。
その二つの思い出を凝縮したかのような作品が「レッドクリフ」だった。期待が大き過ぎたのかもしれない。観終えた後に残ったのは失望感だった。スペクタクル映画の宿命だろうか。やたら戦闘場面が多くて、それぞれのシーンが延々と続く。劇場のサイズに比べ音響ボリュームが大き過ぎるのか耳にガンガン響く。登場人物の描写が薄っぺらである。曹操は悪役ではあってももっと奥行のある魅力に富んだ人物の筈だ。莫大な費用をかけた作品であることは間違いない。その結果が心に響くことのない戦闘シーンの残像だけを残しているとすれば「もったいない」という他はない。
三国志は私にとって初めて出合った本格的長編小説だった。分厚い単行本を貪るように読んだ中学時代の記憶が今尚残っている。魏・呉・蜀三国の攻防に手に汗にぎり、劉備と曹操という大将の在り方を学び、何よりも軍師・諸葛孔明の機略に心躍らせた。
スペクタクル映画も思いで深い。チャールトン・ヘストン主演の十戒やベン・ハーを観たのも中学時代だったと思う。初めて見るシネマスコープと呼ばれた巨大画面に映し出された映像と音響の凄さに圧倒されたものだ。
その二つの思い出を凝縮したかのような作品が「レッドクリフ」だった。期待が大き過ぎたのかもしれない。観終えた後に残ったのは失望感だった。スペクタクル映画の宿命だろうか。やたら戦闘場面が多くて、それぞれのシーンが延々と続く。劇場のサイズに比べ音響ボリュームが大き過ぎるのか耳にガンガン響く。登場人物の描写が薄っぺらである。曹操は悪役ではあってももっと奥行のある魅力に富んだ人物の筈だ。莫大な費用をかけた作品であることは間違いない。その結果が心に響くことのない戦闘シーンの残像だけを残しているとすれば「もったいない」という他はない。

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