国際東京女子マラソン・・・またも渋井が ― 2008年11月16日
この時期の日曜の楽しみはマラソン観戦だ。これまで数々のドラマを生んできた東京国際女子マラソンの日がやってきた。引退直後の高橋尚子が解説者として中継車に乗り込み引退後の初仕事をこなしていた。このマラソンでの無残な失速でその最強ランナーの神話を砕いたコースである。その大会も今回を最後に舞台は横浜に移るという。
渋井陽子、尾崎好美、加納由理、マーラ・ヤマウチ、サリナ・コスゲイといったところが有力選手だ。レースはスタートから先頭を切っていた渋井がその後もずっとレースを引張る。序盤から第1集団からも飛び出し独走態勢に入る。利かん気の強い子供のような印象そのままの走りである。過去何度かその走りが禍して最終場面で失速していた。ところが今回ばかりは終盤に入っても大会記録を上回るハイペースで2位以下を大きく離し、このままゴールを切るかに見えた。
レースが俄かに動き出したのは、やっぱり過去多くのドラマを生み出した35km過ぎから始まる「心臓破りの坂」だった。それまで5kmのラップタイム16分台を維持していた渋井が一気にペースを落とす。代わって3位に着けていた尾崎が切れのある力強い走りで2位の加納をあっという間に抜き去り、渋井にぐんぐん迫ってくる。38kmを過ぎたところで一気に抜き去った尾崎がそのままテープをきる。27歳、マラソン2度目のニューヒロインの誕生だった。渋井は、加納に続いてマーラ・ヤマウチにも抜かれ、苦しげな表情のまま4位でゴールする。それでも渋井のスタートから思い切り飛ばし続けるという自分のマラソンスタイルへのこだわりに拍手を贈りたい。そのスタイルで何度も何度も挑戦し失敗し、29歳のベテランの域に達しても尚こだわっている。
印象的だったのは、その渋井のゴール直後の行動だった。振り返ってゆっくりお辞儀をする姿だった。何のお辞儀だったのだろう。不甲斐ない走りに終わったことに詫びたかったのだろうか。ひょっとしたら自身のマラソン人生への別れの挨拶だったのだろうか。今回もまた自分の走りを貫いたことへの感謝の気持ちだったと思いたい。2時間半以上眺め続けたテレビ画面の中で何故か最も心に沁みたシーンだった。
渋井陽子、尾崎好美、加納由理、マーラ・ヤマウチ、サリナ・コスゲイといったところが有力選手だ。レースはスタートから先頭を切っていた渋井がその後もずっとレースを引張る。序盤から第1集団からも飛び出し独走態勢に入る。利かん気の強い子供のような印象そのままの走りである。過去何度かその走りが禍して最終場面で失速していた。ところが今回ばかりは終盤に入っても大会記録を上回るハイペースで2位以下を大きく離し、このままゴールを切るかに見えた。
レースが俄かに動き出したのは、やっぱり過去多くのドラマを生み出した35km過ぎから始まる「心臓破りの坂」だった。それまで5kmのラップタイム16分台を維持していた渋井が一気にペースを落とす。代わって3位に着けていた尾崎が切れのある力強い走りで2位の加納をあっという間に抜き去り、渋井にぐんぐん迫ってくる。38kmを過ぎたところで一気に抜き去った尾崎がそのままテープをきる。27歳、マラソン2度目のニューヒロインの誕生だった。渋井は、加納に続いてマーラ・ヤマウチにも抜かれ、苦しげな表情のまま4位でゴールする。それでも渋井のスタートから思い切り飛ばし続けるという自分のマラソンスタイルへのこだわりに拍手を贈りたい。そのスタイルで何度も何度も挑戦し失敗し、29歳のベテランの域に達しても尚こだわっている。
印象的だったのは、その渋井のゴール直後の行動だった。振り返ってゆっくりお辞儀をする姿だった。何のお辞儀だったのだろう。不甲斐ない走りに終わったことに詫びたかったのだろうか。ひょっとしたら自身のマラソン人生への別れの挨拶だったのだろうか。今回もまた自分の走りを貫いたことへの感謝の気持ちだったと思いたい。2時間半以上眺め続けたテレビ画面の中で何故か最も心に沁みたシーンだった。

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