そして花ちゃんがいなくなった2019年01月03日

 正月三日のお昼過ぎ、最後まで滞在していた息子がUターンし、いつもの老夫婦二人の静かな我が家に戻った。
 花ちゃんが滞在中の喧騒が嘘のようだ。成長とともに様々な旋風を運んできた花ちゃんだった。大みそかの夜は紅白の「カモンベイビーアメリカ」を待ち構えた花ちゃんが、曲に合わせて流行りのダンスを披露した。大人たち6人の視線を一身に浴びながら花ちゃんの得意げなダンス姿が記憶に新しい。
 元旦の朝の食卓の時だった。家内が何気なく「お父さん!〇○を取って」と私に声を掛けた。途端に花ちゃんが反応した。「おとうさんじゃないでしょッ!おじいちゃんでしょう」。おとおさんが二人いることは許せないのか。いつも大人たちからまちがいを指摘されているので、ここぞとばかり指摘したいのか。三歳の孫のそれなりの理屈に苦笑した。
 静けさとともにそんなこんなの花ちゃんの振舞いを思い起こすひと時である。

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