地区民児協の子ども問題の初めての研修会2018年03月10日

 年1回地区民児協主催で民生委員協力員と民生児童委員対象の研修会が開催される。今年は「子どもの問題」をテーマに開催することになった。児童委員を兼ねる民生委員には子ども問題は避けて通れないが、このテーマでの研修会は今回初めてだった。今月の定例会開催前に大勢の協力員さんの参加を得て開催された。
 講師は市の関係部署の担当者お二人である。前半は「子供の貧困対策~現状と対策~」をテーマに子ども家庭支援課係長から話を伺った。貧困率13.9%等の日本の子供の貧困の現状、貧困の定義、母子家庭の貧困率の高さ等が述べられた。続いて西宮市の6.8%の貧困率等の現状に対して、貧困の連鎖と教育格差の関係から市の無料学習支援対策が紹介された。無料学習支援策の具体的な内容については触れられなかったのが物足りなかった。
 後半は「健康福祉センターの育児支援・虐待予防」をテーマに山口保健福祉センター係長から話を伺った。子育て支援の重点課題とし「育てにくさを感じる親に寄り添う支援」「妊娠期からの児童虐待防止対策」を中心に語られた。子どもの発達障害や経済的困窮などの育てにくさの要因に対して家庭訪問等による丁寧な支援をおこなう。若年、多胎出産、妊娠の届出遅れ等の支援が必要な妊婦についても出産病院と連携した家庭訪問や乳幼児健診の促進等が述べられた。特に4カ月児、1歳6ヶ月児、3歳時の各健診が子供の発育と育児状況の確認を通して虐待予防につながっていることをあらためて教えられた。民生委員の健やか赤ちゃん訪問もその一環でもある。
 子供の問題を整理して聞けた1時間余りの意義深い研修会だった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック