常設型サロンの試み---ノーマライゼーションフォーラム---2018年03月29日

 フレンテホールで開催された市社協主催の恒例のノーマライゼーションフォーラムに参加した。今回は「共生のまちづくりの実現に向けて」がテーマだった。このテーマに沿って第1部では「ふくふくサロン今津の取組み」の実践が報告され、第2部では、市地域共生推進課長、NPO法人なごみ事務局長、市社協共生のまちづくり課長による「これからの取り組み」をテーマとしたパネルディスカッションが行われた。
 「共生のまちづくりの実現」というフォーラムのテーマの目的は要約すれば地域での「常設型サロン」の設置を訴えることのように思えた。それは今回の登壇者の中心が「ふくふくサロン今津」「NPO法人なごみ」という市のモデル事業の常設型サロンの代表者であることからも窺える。
 常設型サロンのコンセプトは住民、特に生きづらさを抱えている人たち(独居高齢者、認知症当事者、障がい者、子育て世代、児童等)がいつでも訪ねられる居場所、つどい場であり多世代交流の場ということのようだ。民生委員や社協関係者、生活支援コーディネーター等が顔を出し住民たちと交流する拠点でもある。
 ふくふくサロンの場合、平日10時~16時に開催され、100円のコーヒー、紅茶や安価な軽食が提供され、9人のボランティアスタッフで運営されている。毎日来る人、特定日に来る人などの常連さんも多いという。地域の気がかりな人をここにつないだり、来訪者の気がかりなことを専門職や専門機関につないだりすることも機能のひとつのようだ。
 一般に地域には月1回とか週1回といったサロンは開催されているが、常設となるとハードルは高い。それでもいつでも誰でも気軽に訪れられるサロンは今後の共生のまちづくりには欠かせない。そこを拠点にまちづくりをスタートさせようということなのだろう。
 我が地区社協も共生のまちづくりを核とした第8次地区福祉計画の折り返し点を迎えている。常設型サロンという新たなヒントを得た。

春休みの花ちゃんのお迎え2018年03月30日

 花ちゃんの保育園が昨日から年度替わりの春休みである。そこで 共働き母ちゃんに代わって我が家が一週間ばかりの臨時保育所になる。母ちゃんの出勤前に花ちゃん宅を訪ねた。
 ばあちゃん運転のマイカーの後部座席のチャイルドシートに花ちゃんがおさまった。その横でじいちゃんが相手をしながら帰路につく。名神高速の高槻で開通したばかりの新名神に入った。連日、大勢の人で賑わっているという宝塚北サービスエリアに立ち寄った。
 阪急宝塚駅近くの「花のみち」周辺の南欧風景観をイメージした濃いベージュのおしゃれな建物がひときわ目についた。平日の朝9時頃とあって予想に反して施設内はまだ来店客も少なくゆったりと見て回れた。店内はサービスエリアというよりはショッピングモールの雰囲気に近い。店舗構成も品ぞろえもサービスエリアの雑然さやワクワク感が少なく期待外れの印象が強い。花ちゃんとシューアイスをシェアした後トイレを済ませた。さすがにトイレの清潔感と質の高さには驚かされた。
 サービスエリアから車で10分余りで我が家に到着した。午後には市社協評議員会に出席しなければならない。11時過ぎには久々の花ちゃんとバイバイして自宅を後にした。「花ちゃんも行く~ッ」という孫娘の愛らしい声を背中で聞いた。

日程固定のさくらまつりの開花は運任せ2018年03月31日

 季節の移ろいが夜明けを早めていた。6時前ながら玄関ドアの向こうはすっかり明るくなっていた。先日来のポカポカ陽気が住宅街を縁どっているさくら並木をピンクに染めていた。
  いつものように新明治橋袂から有馬川緑道を南に向かった。有馬川緑道は山口町の有数のさくらスポットである。山口町の4月第1土曜日恒例のさくらまつりはこの有馬川緑道が舞台である。そのさくらまつりを1週間後に控えていた。
 下山口会館横のさくら並木の風情のある老木が散策を遮るように迫ってくる。平成橋袂の北側には緑道随一のさくらの大木が豪快に大ぶりの枝を広げいる。その北側の緑道は道幅を広げさくら並木が縁取る広場となっている。さくらまつりのメインスポットである。更に進むと明徳寺の大屋根の甍が川を隔てて目に留まる。甍にかぶさるさくらのピンクの枝ぶりが風情をかもす。
 緑道を飾るさくらスポットの風情を辿った。どのさくらも開花直後の初々しさと固さの残る蕾が混在している。一週間後のさくらまつりの開花状況を危惧した。毎年恒例のさくらまつりに関わって10年になる。開花に合わせて開催されるわけでない。日程固定で開催されるさくらの開花は運任せである。小雪の舞う寒さに震えたさくらまつりもあった。今年は満開を過ぎた散り染めのお花見になりそうだ。