旧地区の長老との思いがけない再会2018年05月27日

 福祉ネットのオブザーバーでもある介護施設のデイサービス運営推進会議に出席した。1年前から地域住民代表ということで出席している。
 今年度最初の会議で利用者と利用者家族の出席者が交替したとのこと。会議室に入室されたそのお二人の姿を見て驚いた。年配の女性に手を引かれた高齢の男性は私の旧知のOさんだった。
 山口の旧地区在住のOさんとのおつきあいはかれこれ10数年に及ぶ。地域紹介サイト「にしのみや山口風土記」執筆に当たって幾度も教えを乞い、多くの情報や資料を提供頂いた。その後も山口センターでの催し物の会場や散策途中での偶然の出会いなどで挨拶を交わしていた。ただ最近はめっきりお目にかかる機会がなかった。
 そのOさんの姿を介護施設の会議室という思いがけない場所で目にしたのだ。この施設のデイサービスの利用者だった。挨拶を交わし旧交を懐かしんだ後、面識のない娘さんである年配女性から声をかけられた。「〇〇さんですね。ホームページでよく存じています。父の講座の紹介を頂いて読ませてもらいました。親戚の集まりの場でも皆さんに紹介でき、父も大変喜んでおりました」。
 6年前にOさんの戦争体験を語る公民館講座が開催され受講した。今は殆ど聴くことの叶わなくなった実際の戦争体験者の貴重なお話しだった。http://www.asahi-net.or.jp/~lu1a-hdk/yamaguti-rekisi-sensoutaiken.htm
 少し記憶も衰え会話も噛み合わない面はあるものの、地元の最長老のおひとりとしてかくしゃくたる雰囲気を漂わせた94歳のOさんだった。様々な巡り合わせがOさんとの再会を招いたことに感謝した。