オヤジ4人の「善意の日」の式典出席2018年06月01日

 毎年6月1日は兵庫県が制定した「善意の日」である。この日に向けて各地区社協では10年以上に渡って地域福祉向上に尽力された方を推薦する。今年は所属地区社協から3名の方を推薦した。西宮市では市社協主催でこの日に「善意の日のつどい」が催され、推薦者の市長表彰が行われる。
 今年も1時半からフレンテホールで開催され、地区社協から専任役員である4人の男性執行委員がマイカーに便乗して出席した。前半は挨拶や表彰等の式典である。所属地区社協推薦の3人の方の名前が読み上げられた他、前会長の市社協運営功労者表彰もあった。約2年の市社協副理事長の功労を賞されたものだ。前会長の受賞の模様をスマホで撮った。

川面にたたずむアオサギ2018年06月02日

 早朝ウォーキングを終えて住宅街の南を流れる有馬川沿い間道に戻ってきた。住宅街を縁どる原生林を背景にアオサギが川面にたたずんでいた。水面に映るアオサギの上下のシンメトリーに魅かれた。
 スマホカメラをアップにしてその姿を撮った。アオサギは気づく風もなく微動だにしない。正面の一点を見つめて立ちすくんでいるかのようだ。孤高のアオサギに哀愁を感じた。

NHKスペシャル「ミッシングワーカー」2018年06月03日

 NHKスペシャル「ミッシングワーカー」を観た。ミッシングワーカー(消えた労働者)とは、独身、非正規、介護等の働けなくなるリスクを抱えて働くことをあきらめた40代、50代の中高年のことを言うようだ。彼らは求職活動をしていないため、雇用統計上の「失業者」に反映されず、労働市場から“消えた”状態となっている。日本では、40代・50代の「失業者」数は72万人だが、失業率に反映されない「ミッシング・ワーカー」はこれを大幅に上回り、103万人と推定されている。
 番組は、三人の「ミッシング・ワーカー」の実態に密着取材をしながら解決の糸口を探る形で展開される。親の介護をきっかけに離職し、親の年金や貯金で食いつなぎながら介護を続ける現実がうつされ、親亡き後も働く意欲や環境を失ったまま漂っている。子のひきこもりと親の高齢化で孤立化・貧困化する「8050(はちまるごーまる)問題」がオーバーラップする。
 観終えて暗澹たる気分が襲ってくる。日本の貧困化はここまで深刻になっているのかと思い知らされる。5年半に及ぶ経済至上主義の安倍政権がもたらした現実にほかならない。番組では解決の糸口の事例の一端に民生委員や地区社協の活動も紹介される。ただそれはいかにもささやかで抜本的な対応にほど遠いものである。問題の所在は今日の日本社会の構造の歪みにあり、その点に切り込んだ政治改革しかない。

大人になった娘への変わらぬ母心2018年06月04日

 昨日と今日の「半分、青い。」を観ながら納得させられることがあった。上京したヒロイン・鈴愛を母親・晴が訪ねるシーンである。久々の母娘の再会も娘の忙しさに紛れてままならない。その間、母はせっせと娘の部屋や共用場所を掃除する。ナレーションが告げる。この年代の母親の掃除や片付けの執着は並み並みならぬものがある。台所用品の鍋釜をピカピカに磨き上げる。忙しい娘に代わって私がしてやらねばの想いが強い。
 どこかでみた風景だった。家内が娘夫婦宅を訪ねた時の振舞いそのままだった。「そこまでしなくてもたまに花ちゃんと再会したのだから・・・」とじいちゃんは思う。ところが母親にとっては娘はいつまでたっても孫以上なのだろう。母親には娘は自身の分身にも近いもののようにみえる。大人になった娘への変わらぬ母心をみた。

リタイヤオヤジのセカンドライフ2018年06月05日

 前回のちょい呑みオヤジ会である参加者から、今月21日のさくらFMの生放送への出演を依頼された。テーマは自由度が大きく個人的な想いを伝えられる絶好の機会のように思えた。かねてからぜひ発信したいテーマがあった。 世間に発信するメッセージは、私だからこそ伝えられる内容であることが肝要だ。リタイヤ生活10年を経て手応えのあるセカンドライフを過ごしている。世のリタイヤオジサンたちにこのことを伝えたい。題して「リタイヤオヤジのセカンドライフ」である。トークの内容を整理してみた。 
 「2025年問題」を控えてリタイヤオジサンたちの地域活動参加が地域コミュニティを維持する上でも欠かせない。とりわけリタイヤ年齢に達して続々と地域に戻ってきた団塊オヤジたちの去就が注目される。ところが仕事人間で過ごし地域は寝床でしかなかった彼らには、家庭と地域での「居場所づくり」は二つのハードルが待ち受けている。
 ひとつは家庭と地域で主導権を握っているオバサンたちの「壁」である。彼女たちの意向や生態の「忖度」を抜きにしてはこのハードルは越えられない。これについてはリタイヤ後の地域活動で味わったオバサンバトルの体験を活かしてモノにした「オバサントーク入門講座」を伝えよう。
 今ひとつは地域と関わりたいと思っても地域と関わったことのないオジサンたちにはその手がかりがとんと見当たらない。これについても丸4年を経過し37回の会合を重ね会員40人を擁する「ちょい呑みオヤジ会」の事例を報告しよう。リタイヤオヤジたちの地域デビューのための窓口機能としての希少な成功事例ではないかと思っている。
 その上で私自身の体験的セカンドライフを語ってみよう。自治会役員の当たりくじから始まり、民生委員、社協役員、福祉ネット立上げに至る地域活動である。現役時代のパソコンとの遭遇に始まるホームページ立上げ、山口風土記サイト立上げ、公民館講座開講、小中学校でのふるさと山口のプレゼンに至る文化活動もある。リタイヤ直前から始めた1日1万歩以上のウォーキングや12年近くになるブログの毎日更新といった生活習慣も健康維持と認知症予防の観点から触れておこう。
 最後に、我が町のリタイヤオヤジたちにこの町で可能なセカンドライフの多くのメニューを紹介しよう。地域活動や趣味・文化活動、健康・スポーツ活動、つどい場などこの町ならではの選択肢をリタイヤ10年のベテランオヤジならではの情報として提供してみたい。

5歳の女児のひらがなノート「おねがいゆるして」2018年06月07日

 朝刊社会面のトップを飾った記事は衝撃的だった。東京都目黒区で発覚した5歳女児「船戸結愛(ゆあ)ちゃん」の虐待死を伝える記事だった。虐待を繰り返した親たちが住む部屋からは、「もっとあしたはできるようにするからもうおねがいゆるして」などと結愛ちゃんが書いたノートが見つかったという。
 結愛ちゃんの体重は死亡時、同年代の平均の約20キロを下回る12・2キロだった。2歳半の孫娘・花ちゃんとほぼ同じ体重である。結愛ちゃんの愛らしい報道写真に、元気いっぱいに幸せに過ごしている孫娘の姿を重ね合わせながら思わず涙ぐんでしまった。
 いったいこの国はなぜこんな社会を生みだしてしまったのだろう。特定の親たちの犯罪性もさることながら、子どもたちへの虐待や虐待死が後を絶たない社会を生みだした大人たちの責任は重い。根底にあるものは社会に蔓延する個人主義(ミーイズム)ではないか。
 自身の権力保持やお友だちへの利益供与のためには平気で虚言を弄する我が国の最高権力者はその最たるものだろう。格差社会や貧困化の進展がそれに拍車をかけ、「自分さえ良ければ」の意識が増幅する。対立、分断、排除が横行し、地域コミュニティを侵食する。協調、共存、包み込みという地域を支えてきた良き風土をもう一度取り戻すことこそが問われている。

地元小学校の30周年記念事業のコンセプトは?2018年06月08日

 地元小学校の教育連携協議会に出席した。地域代表や学識経験者などの学校評議員に自治会、地区社協、青愛協、PTAなど16名で構成される会議体で今期初めての会合だった。
 14名の参加者がそれぞれに自己紹介を行った後、学校側から「今期学校経営の重点」「本校の現状と課題」等が述べられた。委員からの活発な発言があったのは、その後の協議事項「創立30周年記念事業について」というテーマの時だった。10周年、20周年の事業概要が報告され30周年事業をどんな内容にすべきかが問われた。
 先月、この30周年記念事業の一環で6年生に「ふるさと山口」をプレゼンした。その時に思ったことがある。新興住宅街に住むこの学校の子どもたちは「ふるさと意識」が希薄である。そこで住宅街だけにとらわれるのでなく山口町の中の我が町という視点で話をした。
 30周年記念事業とは子どもたちが30年にわたってこの学校を巣立って行ったことを意味する。卒業生たちにとって母校に想いを馳せる時、ふるさとの風景や意識が重なっているだろうか。そんな想いで「30周年記念事業のコンセプト」のキーワードのひとつに「ふるさと」がありはしないかという趣旨の発言をした。30周年記念事業を単にセレモニーに終始することなく、これを機会に卒業生たちに母校がふるさとや幼なじみたちを思い起こすよすがになってほしいという想いをこめた。

全国民児亊連発行「相談活動事例集(第3集・子育て支援)」2018年06月09日

 地区民児協定例会で、ある冊子が配られた。定例会ではしばしば民生委員向けの冊子が配られるが、その多くはざっと目を通して資源ゴミ分別用の紙バックに納まっている。お役所風の紋切り型の紙面が多く、じっくり読もうという意欲が湧かない。
 ところが今回配布の全国民生委員児童委員会連合会発行の冊子「相談支援活動のヒント集(第3集 子ども・子育ての支援)」は珍しく一味違う民生委員にとって役立つ冊子だった。
  A5版の36頁の小冊子である。「児童虐待や子どもの貧困など、子どもや子育てへの支援」について民生委員・児童委員への13の相談事例を中心に分かりやすく紹介されている。例えば「近隣住民からの児童虐待の連絡があった場合の事例」では、「対応の基本的考え方」で児童虐待防止法で規定する虐待の種類(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待)が解説され、相談を受けた場合はすみやかに児童相談所や福祉事務所に通告するよう求められている。また最寄りの児童相談所につながる全国共通ダイヤル「189」を相談者に伝えることも紹介されている。各事例毎に「キーワード、ワンヒント」欄が設けられ、この事例では「189(いち早く)」の詳細が掲載されている。
 福祉ネットでは新年度から事業目的に「子育て支援」を追加する。多面的な子育て支援に関わる基礎知識を得る上でも格好の資料だった。

猫の遺骸とご近所のおばあちゃんの優しさ2018年06月10日

 お昼過ぎにご近所の奥さんから民生委員絡みの通報があった。「バス通りの交差点に猫の遺骸が横たわり車両の通行の妨げになっている。市役所の関係部署に連絡してもらえないか」という通報った。
 土曜日で役所は休業中である。緊急連絡先から消防署に連絡をすると「市の関係部署も週末は連絡がつかない。通行の妨げになっているようなら110番して下さい」とのこと。
 いずれにしても交差点付近に遺骸を放置しておくわけにもいかない。意を決して自分で道路脇に移そうと軍手と持って徒歩数分の現場に向かった。すると遺骸は既に角地のお宅の側道にタオルに包まれて移されていた。傍にその角地のお宅のおばあちゃんの姿があった。「さっき外出から帰って遺骸を見つけたのでタオルに包んで移しておいた。過去にも何度かこの近辺で同じような事故があり対応してきた。役所への連絡も心得ている」とこともなげに話された。
 長い間、今は亡き愛犬と過ごされた70代半ばのおばあちゃんである。動物に対する愛着はひとしおなのだろう。それ以上に車両事故に遭った猫の遺骸を抱えて移動させる優しさと胆力は並みではない。
 その後おばあちゃんから「結局、110番して警察の方でとりあえずの対応をしてもらえることになった。パトカーが来たら連絡するので立合ってほしい」という連絡があった。パトカー到着の連絡を受け現場に着いた。おばあちゃんの心遣いの生花とお菓子が添えられた猫の遺骸が若い警察官が持参したナイロン袋に入れられた。一旦最寄りの交番に届けられ週明けに担当部署に引渡されるようだ。
 地域は目に見えないところで様々な人に支えられている。

福祉ネット第4回総会&交流会2018年06月11日

 福祉ネットの4回目の総会を終えた。設立以来丸3年を経て「住民主体の地域包括ケアシステム」という新たな事業モデルが曲りなりにも定着してきた感がある。
 定刻の1時半に会場のコミュニティセンターには構成組織の執行部メンバーである代議員29名、オブザーバー、アドバイザー12名、ご来賓8名の計49名の方の出席があった。
 主催者代表の開会挨拶は住宅街の自治会長に就任したばかりの若い子育て母さんにお願いした。子育ての苦労や悩みと地域福祉との関わりを織り交ぜた素晴らしいスピーチだった。
 事務局長である私から事業報告、事業計画、会則改訂、役員改選を提案した。事業計画の今回の大きな柱は事業目的に「子育て支援」を追加した点だ。そのため構成組織に新たに地元小学校PTAに参加して頂いた。議案審議では、地区社協に全面的に依存する会計の在り方や事業計画と構成組織の関わり方等について質問があった。今期の役員会で検討する旨の答弁をした。
 予定より早く総会を終え、参加者交流会に移った。10分程度のコーヒーブレイクの後、交流会参加の来賓、オブザーバー、アドバイザーの16名の皆さんに自己紹介を兼ねたコメントを頂いた。それぞれに個性的で意欲的な取組みが紹介され、参加者の各組織についての認識を新たにした。その後、テーブルを自由に移動する形で30分ばかり交流会となった。交流会の締めの挨拶を自治会長を退任したばかりの前議長にお願いした。地域での孤立化防止をテーマにした1年間の福祉ネット議長の経験がにじむ良い挨拶だった。
 予定より早い15時半頃に4回目の総会&交流会を終えた。