NHKスペシャル再放送「彼女は安楽死を選んだ」2020年01月04日

 NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」の再放送を観た。6月2日に放映された後、ネット上でも様々な意見が飛び交った番組である。ぜひ観ておきたいと思っていた。

 体の機能が失われる神経難病・多系統萎縮症と診断された51歳の女性。歩行や会話が困難となり、やがて胃瘻と人工呼吸器が必要になると宣告された彼女は、「私が私であるうちに死にたい」「自分で死ぬことを選ぶことは自分でどう生きるか選ぶことと同じくらい大切なこと」と考え、最終的にスイスでの安楽死を選択する。

 この番組に対し、日本尊厳死協会副理事長の長尾和宏医師は、この
番組を「NHKの安楽死を美化する視聴率狙いの姿勢」として厳しく批判する。尊厳死という選択肢の大切さを訴え、安楽死との本質的な違いを念頭においた主張である。
 ネット上では次のようなコメントがあった。「51歳の女性の選択の根底に、何もできなくなる自分は生きている意味があるのかという疑問があるが、どんな姿でも、命あるかぎりは生きている意味がある。何もできない人は生きていちゃダメなのか。障害者とか認知症の人たちはどうなるの?という問いかけにつながる気がする」。同感である。
 私自身は人の生死は「あるがままに」が大前提だと思う。尊厳死(平穏死)とは「あるがままの死」という選択肢である。安楽死は人為的に死の選択を医師に委ねることであり、延命治療もまた人為的な命の延命である。いずれも受け入れがたい選択肢というほかはない。

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