交流拠点づくりの終焉 ― 2023年02月01日

交流拠点づくりの第3回地区代表者会議が開催された。2019年12月の福祉フォーラムでキックオフした拠点づくりの丸3年をかけた取組みの最終確認の承認を求める会議だった。午後1時半の開会には地域活動の組織やグループの代表22名が顔を揃えた。
冒頭に検討委員会からの次のような協議経過の報告があった。「拠点づくりの取り組み経過」「拠点づくりの新たな枠組みの協議」「新たな枠組みの拠点づくりについての反対意見」「既存の枠組みによる拠点づくりの断念」
会議では出席者全員から感想や意見が述べられた。「交流拠点への期待が大きかったので断念は残念」「拠点づくりに期待する当初のワクワク感が拠点の形作りの議論の中で埋没したのではないか」「何をするための拠点なのかをもっと話し合うべきだったのでは」「経過をふまえれば解散はやむを得ない。自主活動グループによる今後の新たな取組みを期待したい」等々。多くの意見があったが、解散自体に異論をなく、検討委員会報告は承認された。解散自体に異論をなく、検討委員会提案を承認された。
最後に「まとめ」ということで検討委員会座長である私から次のようにコメントして会議を締めくくった。
■3年に渡る取組みが不本意な形で終ったことに取組みの中心を担った地区社協会長としてお詫びしたい。
■進め方等での反省点も多々あったが、得られた点も多い。「多くのグループが自主的で多様な活動を行なっていることが分った」「グループ間の交流の場が期待されていること」「多世代交流の場が求められていること」等々。
■地区社協は地域福祉の要の組織として、今日の発言にこめられた皆さんの想いや、拠点づくりを通して得られたことを今後の社協活動の中で活かして具体化していきたい。
冒頭に検討委員会からの次のような協議経過の報告があった。「拠点づくりの取り組み経過」「拠点づくりの新たな枠組みの協議」「新たな枠組みの拠点づくりについての反対意見」「既存の枠組みによる拠点づくりの断念」
会議では出席者全員から感想や意見が述べられた。「交流拠点への期待が大きかったので断念は残念」「拠点づくりに期待する当初のワクワク感が拠点の形作りの議論の中で埋没したのではないか」「何をするための拠点なのかをもっと話し合うべきだったのでは」「経過をふまえれば解散はやむを得ない。自主活動グループによる今後の新たな取組みを期待したい」等々。多くの意見があったが、解散自体に異論をなく、検討委員会報告は承認された。解散自体に異論をなく、検討委員会提案を承認された。
最後に「まとめ」ということで検討委員会座長である私から次のようにコメントして会議を締めくくった。
■3年に渡る取組みが不本意な形で終ったことに取組みの中心を担った地区社協会長としてお詫びしたい。
■進め方等での反省点も多々あったが、得られた点も多い。「多くのグループが自主的で多様な活動を行なっていることが分った」「グループ間の交流の場が期待されていること」「多世代交流の場が求められていること」等々。
■地区社協は地域福祉の要の組織として、今日の発言にこめられた皆さんの想いや、拠点づくりを通して得られたことを今後の社協活動の中で活かして具体化していきたい。
恒例の家内のかき餅と豆餅づくり ― 2023年02月02日

この時期の我が家の恒例の旬の行事が始まった。家内の手作りのかき餅と豆餅づくりである。私の役割は何もない。リビング奥のクロークの棚に収納されている「餅つき機」の出し入れを手伝うだけである。
前日に準備しておいたモチ米が餅つき機に投入されスイッチひとつで蒸されて、蒸し上がりのブザーが鳴る。蓋を開けると見事に餅状になってでき上っている。我が家では途中でかき餅の場合はユカリのふりかけを、豆餅の場合は黒豆を投入する。それにしても便利になったものだ。
早速でき上った豆餅を短冊状に切って味わった。程よい塩味と黒豆の歯ごたえが何とも言えない味わいをもたらす。
ユカリ入りのかき餅は1日寝かせて薄い短冊状に切る工程となる。固くなった餅を包丁で薄く切る作業は結構辛いものがある。いつもはこの工程だけは私も加わることになるのだが、今回はこれも家内がやってくれた。
子供の頃からの楽しみだった自家製オカキの味わいが待っている季節が訪れた。我が家の味わいを提供してくれる家内に密かに感謝しているる行事でもある。
前日に準備しておいたモチ米が餅つき機に投入されスイッチひとつで蒸されて、蒸し上がりのブザーが鳴る。蓋を開けると見事に餅状になってでき上っている。我が家では途中でかき餅の場合はユカリのふりかけを、豆餅の場合は黒豆を投入する。それにしても便利になったものだ。
早速でき上った豆餅を短冊状に切って味わった。程よい塩味と黒豆の歯ごたえが何とも言えない味わいをもたらす。
ユカリ入りのかき餅は1日寝かせて薄い短冊状に切る工程となる。固くなった餅を包丁で薄く切る作業は結構辛いものがある。いつもはこの工程だけは私も加わることになるのだが、今回はこれも家内がやってくれた。
子供の頃からの楽しみだった自家製オカキの味わいが待っている季節が訪れた。我が家の味わいを提供してくれる家内に密かに感謝しているる行事でもある。
QRコード付き名刺が作成できた ― 2023年02月03日

新年と新年度の時期を迎えて名刺の更新が迫られた。昨年1月に認知症サポーター養成講座の講師資格であるキャラバンメイトになった。また昨年11月末には15年間務めた民生委員を卒業した。この点を折り込んだ名刺更新が必要だ。
名刺は名刺作成ソフト「ラベル屋さん9」を使用した個人作成名刺を使っている。表面には顔写真入りで役職、住所、電話番号、メールアドレスを記載している。裏面には漫画の自画像と執筆している地域紹介サイト「にしのみや山口風土記」や個人HP、投稿している西宮ブログの記載と、個人資格の消費生活アドバイザー、初級システムアドミニストレータを記載している。
表面の役職の差替えを終えてふと思った。折角の自家製名刺なのだからQRコード画像も掲載して個人サイトにジャンプできる名刺にできないか。ネット検索してQRコード作成サイトを見つけた。入力フォームに紹介したいサイトのURLを入力すると即座にそのサイトのQRコードが表示された。
かくして私の名刺の裏面には「にしのみや山口風土記」の紹介とそのサイトのQRコードが記載されることになった。
名刺は名刺作成ソフト「ラベル屋さん9」を使用した個人作成名刺を使っている。表面には顔写真入りで役職、住所、電話番号、メールアドレスを記載している。裏面には漫画の自画像と執筆している地域紹介サイト「にしのみや山口風土記」や個人HP、投稿している西宮ブログの記載と、個人資格の消費生活アドバイザー、初級システムアドミニストレータを記載している。
表面の役職の差替えを終えてふと思った。折角の自家製名刺なのだからQRコード画像も掲載して個人サイトにジャンプできる名刺にできないか。ネット検索してQRコード作成サイトを見つけた。入力フォームに紹介したいサイトのURLを入力すると即座にそのサイトのQRコードが表示された。
かくして私の名刺の裏面には「にしのみや山口風土記」の紹介とそのサイトのQRコードが記載されることになった。
我が家の恵方巻 ― 2023年02月04日

二日前のかき餅&豆餅づくりに続いて、我が家の季節の味わいの時期を迎えた。節分の”恵方巻”である。
元来、巻き寿司は私の好みの献立である。この時期に新聞に折り込まれるが最寄りの数社のスーパーのチラシにはいかにも食欲をそそられる恵方巻が満載である。とはいえ我が家の恵方巻は家内がつくる手作り巻き寿司である。
朝の内から家内は具材を用意し、夕方には酢飯とユカリ入りご飯に用意した具材を巻き込んで巻きずしづくりが始まる。8本ばかりが巻き上がり夕食と翌日の朝、昼の献立になる。三食も巻き寿司が続くが、好みの献立だけに苦にはならない。
できたばかりの巻き寿司が輪切りにされてお皿に並ぶ。卵焼き、明太子、カニカマ、ウインナー、レタス、しその葉などの具材の味わいながら節分の夕食を楽しんだ。
元来、巻き寿司は私の好みの献立である。この時期に新聞に折り込まれるが最寄りの数社のスーパーのチラシにはいかにも食欲をそそられる恵方巻が満載である。とはいえ我が家の恵方巻は家内がつくる手作り巻き寿司である。
朝の内から家内は具材を用意し、夕方には酢飯とユカリ入りご飯に用意した具材を巻き込んで巻きずしづくりが始まる。8本ばかりが巻き上がり夕食と翌日の朝、昼の献立になる。三食も巻き寿司が続くが、好みの献立だけに苦にはならない。
できたばかりの巻き寿司が輪切りにされてお皿に並ぶ。卵焼き、明太子、カニカマ、ウインナー、レタス、しその葉などの具材の味わいながら節分の夕食を楽しんだ。
夫婦共有の位置情報アプリをNauNauに移行 ― 2023年02月05日

位置情報共有アプリ「zenly(ゼンリー)」が2月3日にサービスを終了した。我が家では5年前から夫婦でこのアプリをスマホで活用していた。ラブラブ感覚でも浮気チェックでもない。早朝に1万歩ほどのウオーキングを日課とする亭主の安否確認が導入の動機だった。ところが活用してみて分かった効用はそれだけではない。亭主にとっても昼食時間になっても帰宅しない嫁の行動確認に重宝している。
そんなわけでゼンリーのサービス終了は我が家でも影響が大きい。ネット検索でも若者世代を中心にゼンリーは人気アプリだったようで、後継アプリの情報が飛びかっていた。そうした情報をもとに有力後継アプリのひとつであるNauNau(ナウナウ)を選択してダウンロードした。当然私だけ導入しても目的は達成できない。家内のスマホにもダウンロードした上で双方のスマホに友だち登録しなければならない。結構なテマヒマだったが何とかクリアできた。
ゼンリーと同様に位置情報の共有機能、友達とのチャット機能、訪れた場所が記録される「足跡」機能がある。ゼンリーの時は利用していなかったチャット機能が簡単に利用できそうだ。私からの発信で家内にも利用を促すことも可能である。従来になかった夫婦の手軽なコミュニケーション手法にもなりそうだ。
そんなわけでゼンリーのサービス終了は我が家でも影響が大きい。ネット検索でも若者世代を中心にゼンリーは人気アプリだったようで、後継アプリの情報が飛びかっていた。そうした情報をもとに有力後継アプリのひとつであるNauNau(ナウナウ)を選択してダウンロードした。当然私だけ導入しても目的は達成できない。家内のスマホにもダウンロードした上で双方のスマホに友だち登録しなければならない。結構なテマヒマだったが何とかクリアできた。
ゼンリーと同様に位置情報の共有機能、友達とのチャット機能、訪れた場所が記録される「足跡」機能がある。ゼンリーの時は利用していなかったチャット機能が簡単に利用できそうだ。私からの発信で家内にも利用を促すことも可能である。従来になかった夫婦の手軽なコミュニケーション手法にもなりそうだ。
NHK「灼熱地球の恐怖 〜ウクライナ侵攻 もう一つの危機〜」 ― 2023年02月06日

NHKスペシャル混迷の世紀第7回・灼熱地球の恐怖 〜ウクライナ侵攻 もう一つの危機〜」を観た。NHKのネット記事にはこの番組が以下のように紹介されている。
「国際社会が協調して進めてきた脱炭素の動きがロシアによる軍事侵攻後、大きく揺らいでいる。石炭の採掘が拡大する一方、原子力活用の議論が各地で進むが、リスクへの懸念も高まっている。そして温暖化対策をめぐる先進国と途上国との溝もさらに深まっている。国際社会は分断を乗り越え、地球規模の課題にどう向き合っていくのか。最前線の取材と識者の分析・提言を交えて、脱炭素の行方を探る。」
衝撃的で考えさせられる番組だった。ロシアのウクライナへの軍事侵攻は、それ自体が一方的で許しがたい蛮行という他ないが、それ以上にそれが人類と地球に深刻な爪痕を残そうとしている。その現実をまざまざと突き付けられた。
天然ガスの大供給国だったロシアの軍事侵攻のよる欧米の経済制裁でエネルギー不足に陥ったヨーロッパ等で石炭の再活用に舵を切り、温暖化対策は大きく後退した。他方で慎重だった原子力発電の活用が見直され稼働が再開されつつある。先進国の温暖化被害の大きい途上国への支援に比べウクライナ支援の大きさに途上国の苛立ちが募っている。結果的にロシアの軍事侵攻は先進国と途上国の分断に拍車をかけている。
何ともやりきれない事態である。ひとりの大国の指導者の独善的で愚かな決断が地球と人類にかくも過酷な被害をもたらしている。人類の叡智の脆弱さに暗澹たる想いを抱かせられた。
「国際社会が協調して進めてきた脱炭素の動きがロシアによる軍事侵攻後、大きく揺らいでいる。石炭の採掘が拡大する一方、原子力活用の議論が各地で進むが、リスクへの懸念も高まっている。そして温暖化対策をめぐる先進国と途上国との溝もさらに深まっている。国際社会は分断を乗り越え、地球規模の課題にどう向き合っていくのか。最前線の取材と識者の分析・提言を交えて、脱炭素の行方を探る。」
衝撃的で考えさせられる番組だった。ロシアのウクライナへの軍事侵攻は、それ自体が一方的で許しがたい蛮行という他ないが、それ以上にそれが人類と地球に深刻な爪痕を残そうとしている。その現実をまざまざと突き付けられた。
天然ガスの大供給国だったロシアの軍事侵攻のよる欧米の経済制裁でエネルギー不足に陥ったヨーロッパ等で石炭の再活用に舵を切り、温暖化対策は大きく後退した。他方で慎重だった原子力発電の活用が見直され稼働が再開されつつある。先進国の温暖化被害の大きい途上国への支援に比べウクライナ支援の大きさに途上国の苛立ちが募っている。結果的にロシアの軍事侵攻は先進国と途上国の分断に拍車をかけている。
何ともやりきれない事態である。ひとりの大国の指導者の独善的で愚かな決断が地球と人類にかくも過酷な被害をもたらしている。人類の叡智の脆弱さに暗澹たる想いを抱かせられた。
塩野七生著「ローマ人の物語4」 ― 2023年02月07日

塩野七生著「ローマ人の物語 」の第4巻”ハンニバル戦記・中」を再読した。前巻では、ローマと北アフリカの大国カルタゴとの壮絶な闘いの幕開けが綴られた。地中海の覇権を巡る「ポエニ戦争」である。
緒戦でローマに大敗を喫したカルタゴに稀代の英雄が登場する。弱冠26歳のハンニバルがカルタゴ支配下のスペインの総督に就任した。スペイン統治と対ローマ外交を周到に進めながら29歳のハンニバルが壮大な戦略の実行に着手する。大軍と多数の象を率いてのアルプス越えのイタリア侵攻という意表を突いた戦略である。イタリアに攻め込んだハンニバルは、トレッピア、カンネ等の戦史に残る大戦に知略と戦術を駆使して勝利を収める。
読者はこの巻の大半でハンニバルの鮮やかな知略にお付き合いすることになる。それはそれで手に汗握るものがあるがローマびいきの立場からはフラストレーションが募る面もある。
紀元前210年、ローマの元老院はわずか25歳の若者・スキピオにスペイン戦線の総指揮を委ねることを決定する。第二次ポエニ戦役の舞台に登場したもう一人の天才的武将の登場である。
この巻の終盤は、スペイン戦線でのスキピオの対カルタゴ戦争の鮮やかな展開が描かれる。ローマびいきの読者の溜飲を下げさせてくれる。
緒戦でローマに大敗を喫したカルタゴに稀代の英雄が登場する。弱冠26歳のハンニバルがカルタゴ支配下のスペインの総督に就任した。スペイン統治と対ローマ外交を周到に進めながら29歳のハンニバルが壮大な戦略の実行に着手する。大軍と多数の象を率いてのアルプス越えのイタリア侵攻という意表を突いた戦略である。イタリアに攻め込んだハンニバルは、トレッピア、カンネ等の戦史に残る大戦に知略と戦術を駆使して勝利を収める。
読者はこの巻の大半でハンニバルの鮮やかな知略にお付き合いすることになる。それはそれで手に汗握るものがあるがローマびいきの立場からはフラストレーションが募る面もある。
紀元前210年、ローマの元老院はわずか25歳の若者・スキピオにスペイン戦線の総指揮を委ねることを決定する。第二次ポエニ戦役の舞台に登場したもう一人の天才的武将の登場である。
この巻の終盤は、スペイン戦線でのスキピオの対カルタゴ戦争の鮮やかな展開が描かれる。ローマびいきの読者の溜飲を下げさせてくれる。
頓挫した交流拠点づくりから何を学ぶか ― 2023年02月08日
1月末に交流拠点づくりの地区代表者会議が開催され、最終的に市の補助金申請を前提とした拠点づくりの断念と、地区代表者会議と検討委員会の解散が承認された。
丸3年間をかけた取組みの中心的な役割を担ってきた身には何とも切なくて悔いの残る結末だった。とはいえ悔いてばかりもいられない。拠点づくりを通して得られた貴重な教訓は、新たな地域福祉活動の方向性を示唆している。ぜひともこれを地区社協活動に活かしていきたい。”ピンチをチャンスに”である。
交流拠点という公的補助金申請を前提とした新たな事業を立ち上げる上で「地域の合意形成」が欠かせない。そのため対象地区の二つの自治会を始め青愛協、SC21、老人会等の地域組織(地縁組織)や、つどい場、障害者家族会等の自主活動グループ(志縁組織)による協議決定の枠組みでスタートした。最終的にこの枠組みでの「地域合意」が得られなかった。関係者間の補助金の大きさがもたらす主導権争いや思惑が影を落としたようにも思えた。
反面で、取組みの過程で様々な地域の状況が把握できた。地域組織の多くが会員の減少や役員の欠員という事態に直面している。他方で多様な自主活動グループが地域で活発な活動を展開している。「地縁組織から志縁組織へ」という地域活動のトレンドである。
このトレンドを折り込んだ地区社協の新たな脱皮が求められている。対象地区の住民の共感を呼ぶ活動や事業の一層の取り組みが必要だ。地区社協の各事業部の自主的な新たな活動を促したい。その集大成として年一回、事業部合同の活動紹介イベントを開催し、地域住民の皆さんに地区社協活動の全体像をお伝えしたい。また新たな地域活動を志す個人やグループに対して「会場」「広報」「費用」等を支援する事業も着手したい。地域の新たな活動と人材の発掘であり、地区社協とのつながりづくりとなる。
こうした取組みは地縁組織である地区社協の新たな性格や機能を追加する。地縁組織から志縁組織に向かう過渡期の性格を帯びてくる。地区社協が地域の様々な自主活動の土台となるいわば「プラットホーム」の機能への脱皮を意味している。
自治会等の典型的な地縁組織との過度な期待や連携はいたずらに摩擦や混乱を招きかねないことを学んだ。補助金申請等の事業への参入も主導権争いや地域に対立と分断を招きかねない。要は地区社協として共感される理念を掲げて裾野を広く足場を固めて自立することこそが課題である。そのためのコンセプトがプラットホームと言える。
丸3年間をかけた取組みの中心的な役割を担ってきた身には何とも切なくて悔いの残る結末だった。とはいえ悔いてばかりもいられない。拠点づくりを通して得られた貴重な教訓は、新たな地域福祉活動の方向性を示唆している。ぜひともこれを地区社協活動に活かしていきたい。”ピンチをチャンスに”である。
交流拠点という公的補助金申請を前提とした新たな事業を立ち上げる上で「地域の合意形成」が欠かせない。そのため対象地区の二つの自治会を始め青愛協、SC21、老人会等の地域組織(地縁組織)や、つどい場、障害者家族会等の自主活動グループ(志縁組織)による協議決定の枠組みでスタートした。最終的にこの枠組みでの「地域合意」が得られなかった。関係者間の補助金の大きさがもたらす主導権争いや思惑が影を落としたようにも思えた。
反面で、取組みの過程で様々な地域の状況が把握できた。地域組織の多くが会員の減少や役員の欠員という事態に直面している。他方で多様な自主活動グループが地域で活発な活動を展開している。「地縁組織から志縁組織へ」という地域活動のトレンドである。
このトレンドを折り込んだ地区社協の新たな脱皮が求められている。対象地区の住民の共感を呼ぶ活動や事業の一層の取り組みが必要だ。地区社協の各事業部の自主的な新たな活動を促したい。その集大成として年一回、事業部合同の活動紹介イベントを開催し、地域住民の皆さんに地区社協活動の全体像をお伝えしたい。また新たな地域活動を志す個人やグループに対して「会場」「広報」「費用」等を支援する事業も着手したい。地域の新たな活動と人材の発掘であり、地区社協とのつながりづくりとなる。
こうした取組みは地縁組織である地区社協の新たな性格や機能を追加する。地縁組織から志縁組織に向かう過渡期の性格を帯びてくる。地区社協が地域の様々な自主活動の土台となるいわば「プラットホーム」の機能への脱皮を意味している。
自治会等の典型的な地縁組織との過度な期待や連携はいたずらに摩擦や混乱を招きかねないことを学んだ。補助金申請等の事業への参入も主導権争いや地域に対立と分断を招きかねない。要は地区社協として共感される理念を掲げて裾野を広く足場を固めて自立することこそが課題である。そのためのコンセプトがプラットホームと言える。
地区社協のプラットホーム機能 ― 2023年02月08日

地域交流拠点の挫折を通して地区社協の在り方の方向性の示唆を得た。それを「地区社協のプラットホーム機能」というイメージとして次のように整理した。
地域福祉活動は自治会に代表される「地縁組織」から自主活動グループによる「志縁活動」へというトレンドがあることを理解した。前例主義的な活動を、役員たちが渋々分担する地縁組織には自ずと限界がある。地縁組織のひとつである地区社協でも自主活動の活性化が問われているゆえんである。その方向性がプラットホームのイメージである。
プラットフォームとは、駅のプラットホームやデッキ、演壇、足場などの意味を持つ言葉である。ビジネス用語としては、物やサービスを利用する人と、提供者をつなぐ場のことである。IT用語としてのプラットフォームはソフトウェアが動作するための土台を指す。
地区社協というプラットホームに事業部ごとの多様な活動が展開されている。それは街と線路に向かって開かれたプラットホームに乗客が自由に出入りし列車に自由に乗降するイメージに重なる。地域に開かれた地区社協に住民が自由に出入りし、事業や活動に自由に参加する。更に地区社協の「地域活動支援制度」を通じて地域の個人やグループの新たな地域活動を支援する。新たな活動と人材発掘のプラットホームの機能となる。
地区社協の総会議案を検討する時期である。地区社協のプラットホーム機能についてどこまで具体化できるだろう。
地域福祉活動は自治会に代表される「地縁組織」から自主活動グループによる「志縁活動」へというトレンドがあることを理解した。前例主義的な活動を、役員たちが渋々分担する地縁組織には自ずと限界がある。地縁組織のひとつである地区社協でも自主活動の活性化が問われているゆえんである。その方向性がプラットホームのイメージである。
プラットフォームとは、駅のプラットホームやデッキ、演壇、足場などの意味を持つ言葉である。ビジネス用語としては、物やサービスを利用する人と、提供者をつなぐ場のことである。IT用語としてのプラットフォームはソフトウェアが動作するための土台を指す。
地区社協というプラットホームに事業部ごとの多様な活動が展開されている。それは街と線路に向かって開かれたプラットホームに乗客が自由に出入りし列車に自由に乗降するイメージに重なる。地域に開かれた地区社協に住民が自由に出入りし、事業や活動に自由に参加する。更に地区社協の「地域活動支援制度」を通じて地域の個人やグループの新たな地域活動を支援する。新たな活動と人材発掘のプラットホームの機能となる。
地区社協の総会議案を検討する時期である。地区社協のプラットホーム機能についてどこまで具体化できるだろう。
降り始めた横殴り雪を押してのウオーキング ― 2023年02月10日

朝からテレビは大雪警戒情報を伝えている。天気予報アプリは6時~7時の我が町の予報を0.5ミリの雪と告げている。8時以降は1ミリの雨である。そんな情報を得て早目のウオーキングを判断した。
6時に自宅を出てしばらくは曇り空ながら穏やかな天候だった。ところが6時半頃に有馬川土手道にやってきた頃から小雪が舞いだした。中国道の高架下を抜けて名来神社に向かう土手道では湿ったボタン雪が横殴りに舞っていた。土手道が見る間に白く染まりだした。
フード付きの防水加工のコートを着ていたのが幸いした。降りしきる雪がコートの表面に降っては滑り落ちている。頭上のフードの表面だけは雪が覆われているようだ。雨でなくてよかった。雪なら何とか傘なしでも凌げる。半ば楽しみながら雪の散歩道を黙々と歩いた。
6時に自宅を出てしばらくは曇り空ながら穏やかな天候だった。ところが6時半頃に有馬川土手道にやってきた頃から小雪が舞いだした。中国道の高架下を抜けて名来神社に向かう土手道では湿ったボタン雪が横殴りに舞っていた。土手道が見る間に白く染まりだした。
フード付きの防水加工のコートを着ていたのが幸いした。降りしきる雪がコートの表面に降っては滑り落ちている。頭上のフードの表面だけは雪が覆われているようだ。雨でなくてよかった。雪なら何とか傘なしでも凌げる。半ば楽しみながら雪の散歩道を黙々と歩いた。
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