お盆最終日の我が家の賑わい2011年08月15日

 朝7時過ぎに早朝ウォーキングから帰宅した。我が家の玄関先に見慣れない小型車が駐車している。娘夫婦にちがいない。渋滞を避けての早朝帰省だった。婿殿の見慣れたホンダの二人乗りスポーツカーがついにこのファミリーカーに切り替わっていた。
 リビングで寛いでいた娘が「家から私が運転してきたんや」と自慢げに口にした。ペーパードライバーだった娘がミッション車のスポーツカーからオートマの小型車に替わり、婿殿の指導で何とかドライブ感を取り戻したようだ。
 二時過ぎには息子夫婦が姫路の嫁の実家から戻ってきた。三家族が一堂に会する初めてのお盆を迎えた。玄関の上がりカマチを何足もの履物が占拠している。18畳の1階のLDKは大人6人となるとさすがに息苦しい。リビング隣の6畳和室も開放しエアコンをつけた。
 6時になって炊飯器のご飯が炊き上がった。仏壇にお仏飯を供えて我が家のお盆の恒例行事を始めた。仏壇前の私の後ろに息子と娘が着座し読経を唱和する。息子の嫁には今や馴染みの行事でも婿殿には初めての光景だっただろう。それでも嫁ともども読経はできないまでも殊勝に後ろでお勤めの輪に加わってくれた。我が家の家風に応じてくれた婿殿や嫁にあらためて感謝した。
 お勤め後、夕食が始まった。六人掛け食卓に家族全員が着席した。酒の飲めない息子を尻目にオヤジと婿殿がえびすビールのロング缶をそれぞれに空け更にレギュラー缶を一本空けた。通常ならこれが限界だが、婿殿はまだ呑み足りない雰囲気がありあり。家内が冷えた吟醸酒の500ml瓶を取り出した。こうなるともう止まらない。婿殿と二人でまたたく間に空けてしまった。酔うほどに饒舌になるタイプである。気になっていたことをこともなげに婿殿に一気に訊ねていた。酒の勢いが双方の胸襟を開いたと勝手に信じ込んだ。
 三家族が初めて会合したお盆の宴が無事終焉を迎えた。家族の新たな枠組みの始まりはそれなりの新たなしきたりを産みだした。