世界陸上2011が始まった2011年08月27日

 世界陸上2011が始まった。なんと初っ端に女子マラソンがある。最も観たい競技種目のひとつである。朝7時半から特集番組で女子マラソンの事前解説を流している。期待の大きい尾崎好美はじめ、ママさんランナーの赤羽有紀子など日本選手のプロフィール紹介が一層興味を掻き立てる。
 ところが残念ながら朝9時からミュージカル劇団立上げの実行委員会がある。日程を決めた時にはこの日のこの時間の女子マラソンのことなど思いも及ばない。後の祭りというほかはない。スタート前の8時45分頃に自宅を出て、帰宅したのは11時15分頃だった。
 すぐさまテレビのリモコンに飛びつきスイッチを入れた。赤羽のランニング姿が映し出された。画面上部に赤羽6位の文字が写し込まれている。アナウンサーの「日本人トップの赤羽が追いあげています」というコメントが耳に入る。これで日本人選手のレースでの芳しくないポジションが察知された。
 レースはそいのままの順位でゴールを迎えた。ケニア勢3人がメダルを独占した。三人のカモシカのような細くてしなやかな身体つきが、草原に生きてきた者の野生の遺伝子をいやでも物語っていた。国際レースに出場できる環境さえ整えば、近い将来、陸上競技の多くをアフリカ勢が制するのではないかとすら思えた。
 それにしても日本人トップの赤羽の健闘は賞賛に値する。ママさんランナーのハンディーを、幼子の健気な声援とコーチ役に徹した夫の
献身が見事に跳ね返した。