その後の平田遺跡発掘現場2013年07月12日

 2年前の11月に、早朝ウォーキング中の隣町の道場町平田で、弥生時代の集落跡の発掘現場を見た。「新名神高速道路」の敷設工事中に発見された埋蔵文化財のである。http://ahidaka.asablo.jp/blog/2011/12/19/6249099 12月下旬には発掘現場は埋め戻され更地になっていた。その後、現場の近くを通ることもなく1年半ばかり経過した。
 今日、久しぶりに早朝ウォーキングの足を伸ばして現場の様子を確認した。東西に走る新名神高速道路敷設ルートの両側には、工事現場を示す物々しい高い工事塀がそびえていた。かっての田圃のほとんどが更地になって横たわる。工事塀の途切れたところに生活道路が辛うじて利用可能な状態で残されている。ここが埋蔵文化財の発掘現場だったことを示すものはどこにもない。
 帰宅してネットで新名神高速道路のこの区間(高槻第一JCT~神戸JCT)の完成予定年度を調べた。NEXCO西日本のHPでは平成30年度となっている。用地買収はほぼ完了している。5年後には娘夫婦の帰省ルートで利用され時間短縮されるだろう。そんな個人的な利便さとは裏腹に何かかけがえのないものが失われていくような気分が拭えない。