市民と市長の対話集会2013年07月25日

 今日、午後4時から「市民と市長の対話集会」が山口センター1階会議室で開催された。小学校区内の自治会、地域団体、小中学校PTAなどの代表者12名が出席した。社協北六甲台分区からは分区長が所用のため私が代理出席した。
 市長室長の進行で始まった対話集会は、冒頭市長から「市のプロフィールと歩み」「第4次総合計画」「今後の人口予測」などについての簡潔な報告があった。その後、地域の出席者から順次、所属組織の現状や課題、市への要望などの意見が表明された。
 私からは、北六甲台の超高齢社会となった現状を述べ、社協分区として安心キット導入に着手したこと、今後更に高齢者の見守りや困り事支援が必要なことにふれた。その上で高齢化取組みでの自助(個人)、共助(地域)、公助(行政)のそれぞれの役割を整理し、その連携のための枠組みを提示してもらいたいと訴えた。
 約1時間をかけて各団体代表が意見表明した。その後、メモを取りながら耳を傾けていた市長から、それぞれについてのコメントがあった。事前の打合せ抜きの意見についてのコメントである。踏み込んだ回答は求むべくもない。私の意見についても安心キット導入着手への謝辞はあったが、要望についての回答らしきものには触れられなかった。とはいえ出席者への真摯な姿勢が随所にみられ、その誠実な人柄が伝わった。
 今回の対話集会の特筆事項は、山口地域での新旧両地区の意識の溝を直接市の責任者に伝えたという点ではなかっただろうか。従来の対話集会は中学校区を対象に山口地区全体の市民代表との対話の場だった。それだけに山口地区全体の課題がテーマになっていたようだ。今回は小学校区対象で、大きく分ければ旧地区と新地区それぞれを対象とした場になった。何人かの代表からは旧地区との意識の違いや横たわる溝についての言及があった。なんとかそうした溝を超えて山口全体の活性化や発展を求めたいという意向がベースにあることは言うまでもない。市との窓口の在り方も含めて少しでも前向きな流れが生まれることを期待したい。