介護者の会の空気の変化2016年04月20日

 住宅街の介護者の会に参加した。いつもの4人の介護者の女性たちとサポーター4人が顔を揃えた。前回、入院中で欠席だった主宰者の高齢男性も元気に復帰され、今回も会のニュースを配布してもらった。
 90歳でひとり住まいの主宰者から緊急入院の顛末が反省や教訓をこめて語られた。「体調を崩していたところたまたま知人から電話があった。知人が応答に異変を察知してすぐに病院に行くよう勧められた。肺炎の初期症状で即入院。入院中は衣食住は安心だが退院後の食事や生活支援が不安だった。懇意にしていた介護施設に連絡し手続等を処理してもらった。元気なときこそ知人友人との付き合いや介護施設との関わりを深めることが大切と身をもって学んだ」。
 介護者の女性の3人はご主人を介護する80前後の高齢者である。今はご主人は全員施設に入居されている。在宅介護の大変さから解放されて少しばかりひと息ついた雰囲気が窺える。同時の否応なく自分自身の介護問題に関心が向いているようだ。
 折しも我が町に訪問診療医が誕生し、その医院主催の健康講座が住宅街のコミュニティーセンターで開催される。皆さんにその案内チラシを配布した。また「尊厳死の権利を主張し延命治療の拒否を希望する意思表示」というリビングウィルの話題も提供した。
 介護者の会の空気が微妙に変化している。介護する側の厳しさを労わり合い交流し合う場から自身の介護問題と向き合う場にシフトしつつある。