尼崎市・在宅療養ハンドブック2018年04月08日

 尼崎の町医者・長尾和宏氏のブログを欠かさず読んでいる。先日、発行されたばかりの「尼崎市在宅療養ハンドブック~最期まで自分らしく暮らし続けるために~」が紹介されていた。
 早速、市のホームページからそのPDF版をダウンロードしプリントし通読した。在宅での療養を支える医療・介護の専門職による支援体制や、在宅療養の例、看取りの実際、エピソードなどが紹介されている。西宮市でも同様の趣旨の「在宅療養ガイドブック~望む暮らしをわがまちで~」が発行されている。頁数の違いもあり尼崎市の方がより詳細で多面的な内容になっている。
 特に気に入った内容としては、在宅療養にかかる負担額の試算の紹介がある。医療保険や介護保険を利用して訪問診療、看護、介護、通所、福祉用具等のサービスを受けた場合、月額3.7万円からを4.45万円の負担になるという。
 また「望まない治療を避けるために」というテーマで「救急車を呼ぶことの意味」が「本人の望まない延命治療がなされる可能性」を言及している点も好感が持てた。