高齢者実態調査での重い事例2020年10月03日

 民生委員の高齢者実態把握調査をほぼ終えた。2件の印象深くて重い事例を受け止めた。
 ひとつは私と同年輩の御主人を在宅介護する奥さんの話である。ご主人は要介護5で寝たきり状態である。長く在宅で介護され年々病状は進行し今や会話も叶わない状態とのこと。それでも日々の訪問看護師のサポートを得て在宅での介護を続けられている。コロナ禍でいったん施設に入所すればもう会えなくなるという現状である。最後まで主人と一緒に過ごしたいとの言葉に頭が下がった。 
 同年輩のある男性からは現在の深刻な病状を告げられた。1年前の集団検診で把握されなかった肺癌がいつの間にか進行し、今やステージⅣの病状を余命宣告とともに告げられた。病院帰りのご自宅駐車場での立話だった。外見は全くその気配はないが、告げられた内容は想像を超える深刻なものだった。面識のある同世代の同性に思いの丈を吐き出された気がする。
 二つの重い事例から聞くこともまた民生委員の役割と教えてもらった。