名古山墓参と福崎の河童のガジロウと対面!2021年08月11日

 お盆前である。いつものように郷里・姫路の名古山霊園に墓参した。朝8時前に自宅を出て9時過ぎに実家の墓石を前にした。6月にお参りしたばかりである。墓前の雑草は殆んどない。ささやかに草抜きをし墓石を洗って供花を備えた。9時半にはお参りを済ませた。
 名古山で車のナビを福崎町の”もちむぎのやかた”に設定した。北に向かって地道を約40分の道のりである。”もちむぎのやかた”の駐車場に止め、やかたの玄関前に出た。玄関門の格子戸に木札が下がっている。「本日定休日」の文字を発見!月曜定休だが月曜が祝日の場合は翌日とある。福崎町の特産品”もちむぎ麺”の会席料理やお土産を楽しみにしていた施設である。残念!
 気を取り直して目の前の観光スポット”辻川山公園”を訪ねた。公園入口でいきなり目玉スポットの”河童のガジロウ”と出くわした。小さな池に架かる橋の上で数人の観光客が水面を眺めていた。水面が突然ゴボゴボと泡立った。左右二つの泡の輪の真ん中から赤ら顔の河童が手を差し伸べて浮かび上がった。「河童や~ッ」隣の男の子が歓声を上げる。
 ガジロウとの対面を済ませて公園に入る。あちこちに妖怪のブロンズ像が建っている。目の前に壇尻庫のような小屋が建っていた。小屋の扉の上から三本のワイヤーが伸びている。ほどなく扉が開く音がして何やら不気味な物体がロープにぶら下がって登場した。もうひとつの目玉スポットの”逆さ天狗”である。ブロンズ色の髪を垂らした真っ赤な天狗が迫ってくる様は迫力満点だ。
 逆さ天狗のすぐ北側に福崎町出身の著名な民俗学者である「柳田國男の生家」や「柳田國男・松岡家記念館」「神崎郡歴史民俗資料館」があったがいずれも休館だった。鈴ノ神社に参拝した後駐車場に戻り、100m程南の辻川観光交流センターに向かった。
 センター建物前のベンチには河童のガジロウが将棋を前に思案中の姿があった。センター内にはお土産コーナーやレストランがあったが、食事にはまだ早い。もちむぎシェイクを二人でシェアした。店内に迷路風の妖怪フィギュアの陳列コーナーがあった。数々の妖怪の精巧で大きなフィギュアが並べられている。これだけでも一見の価値がある。
 センター見学を終えて11時過ぎには帰路についた。2時間足らずの思いがけない見どころ満載のプチ旅行だった。