郷里に戻った友の消息2021年08月17日

 住宅街にある介護施設の責任者と電話でお話しする機会があった。民生委員、地区社協、ボランティセンターと私の関わる様々な分野で関係の深い方である。福祉ネットを立ち上げて以来の7年に及ぶお付き合いでもある。
 その介護施設には私の10年来の友人がデイサービスやヘルパー派遣等でお世話になっていた。友人は11年前に開講した私の公民館講座の担当の公民館講座推進員で、5年間14回に渡るパートナーだった。講座終了後もちょい呑みオヤジ会のメンバーとしてお付き合いが続いた。ただ数年前から認知症状が発症し介護認定も受けその介護施設とのお付き合いが始まった。2年ほど前に認知症状の進行もあって郷里・金沢の息子さん宅に戻られた。私にとってはリタイヤ後の地域でのかけがえのない友人のひとりだった。
 介護施設責任者は今も息子さんとのやり取りがあるという。責任者からその友人の近況を聞いた。認知症が進行し施設に入居されたという。1歳年上とはいえ、同世代の友人の認知症状進行による施設入所は、あらためて自分自身の行く末についての覚悟を迫られた。