自治会主催文化祭の在り方と地区社協の対応2022年12月09日

 毎月第1水曜日は地区社協ボランティアセンターのボランティアコーディネーター会議が開催される。毎回10名余りのコーディネーター等が参加する。今月の会議では11月初めに開催された自治会主催の「文化祭参加についての反省」をテーマに本質的な意見交換があった。
 3年ぶりに開催された文化祭は様々な点で従来のスタイルが変更された。主会場であるコミュニティセンターでの展示や催しはほぼ埋まったが、サブ会場の自治会館の展示は、従来は関係団体、サークル、個人の出展で埋め尽くされていたが、今回は地区社協のパネル展示と”こどものひろば”の設置だけだった。コロナ禍の2年間のブランクが従来の出展者の展示のモチベーションを喪失させているようだ。
 こうした現状を受けて今後の文化祭の在り方について様々な意見があった。ひとつは自治会主催の文化祭の継続が可能かという点である。文化祭のイベントや展示の参加者の多くはリタイヤ世代で高齢者が多い。ところが自治会班長の多くは現役世代で、文化祭との関りは希薄である。それでなくとも自治会役員の負担感の強い中で、関わりの稀薄な文化祭運営に前向きなれない要因を抱えている。
 こうした背景を踏まえて、文化祭開催に前向きな当事者たちを中心に実行委員会方式で開催してはどうかという意見もあった。関係団体、サークル、個人から委員を募っ運営を分担するスタイルである。ただその場合、自治会を含めた地域の合意形成があらためて問われることになる。
 そこで地域全体の枠組み変更でなく、地区社協単独で全事業部の活動を集大成した一日イベントを開催してはどうかという意見も出た。地域の皆さんに地区社協活動の全貌をまとめて伝える場を設けるというアイディアである。出席者の多くが共感した。
 コロナ禍のブランクが従来型のイベントの見直しをもたらしている。それは従来の方式のもつマンネリ感やニーズに合わない部分をあらためて問い直す良いきっかけとなっている面もある。