介護施設に出勤中の外国人女性2023年07月16日

 早朝ウオーキングの風景である。6時前、住宅街北側の市民農園横の農道を歩いていた。向うからやってくる自転車に乗った若い女性の姿が見えた。時々同じ時間の同じ場所で見かける女性である。同じような年頃の別の女性を見かけることもある。
 彼女たちの向かう先には障がい者向けの入所と短期滞在の支援施設がある。彼女たちはその施設の介護従事者に違いない。外見からは東南アジア系の外国人であることが窺える。 
 遠い異国の地で懸命に働く若い女性たちの気持を忖度した。住まいは有馬川を挟んで反対側の地区の集合住宅を借り上げられた寮に住んでいるようだ。何人かの同僚たちとの共同生活だろうか。
 時にすれ違う髭面のおやじの顔を覚えているのだろうか。すれ違った時に「おはようございます」と声を掛けると、明るい笑顔で「おはようございます」と返してくれた。
 我が国は現在、深刻な労働力不足に見舞われている。介護業界のその深刻さは一層厳しいものがある。そんな中で身近な事業所で働く彼女たちの頑張りにエールを贈った。果たしていつまで彼女たちと挨拶を交わす機会が続くだろうか。
 昇る朝日に向かって逆光の中を自転車を漕ぐ外国人介護女性の姿を見送った。