地区社協の人と金の強化2024年01月09日

 新年に当たって代表を担っている地区社協の組織の棚卸しをしてみた。
 組織運営には「人、物(活動)、金(資金)、情報」の4つの資源が必要である。このうちボランティア組織である社協には「物(活動)」が何よりも優先される。この点については「ふれあい喫茶」という地域のつどい場、「敬老お祝訪問」「ふれあい交流会」という高齢者福祉、「ともだちつくろう」という子育て支援、「青い空」の障がい者支援、「福祉講座」「街頭募金・バザー・会員会費」等の募金活動、カーボランティアや家事支援のボランティアセンター活動等、多彩な活動を展開している。昨年11月の”ぬくもりフェスタ」は各事業部とボランティアセンターの活動の集大成ともいえる初めての「多世代交流イベント」だった。「物」については組織のキャパ(許容量)いっぱいの多様な活動が展開されている。
 「情報」についても広報紙の年6回の定期発行と全戸配布、ホームページ公開、ポスター掲示、各会議体のグループラインの活用等、充実した発信力を備えている。
 課題は充実した「活動」と「情報」を支えるだけの「人」と「金」についての懸念である。
 「人」については役員、事業部協力員、登録ボランティア合わせて100名近いスタッフに支えられている。とりわけ数名の派遣役員を除いて殆どのスタッフが専任であることは他の地区社協にない強みだろう。問題はスタッフの高齢化と固定化である。また近年の活動拡大に伴う絶対数不足も見過ごせない。新たな人材確保で、こうした点の解消が迫られている。
 「金」についても活動拡大に伴う支出増で、単年度の経常収支は約25万円不足している。繰越金を充当して補っているのが現状である。地区社協の収入には市社協の助成金と地域の皆さんによる地区社協活動への資金支援である「会員会費」がある。地区社協の自主財源である会員会費の本格的な募金活動が迫られている。
 地区社協の多彩な活動は、地域の多様な層への支援というだけでなく、地域に役立つ活動をしてみたいと思う方にとって、かけがえのない受け皿になっている。そのような社協であり続けるためにも「人材確保」と「会員会費拡大」にあらためて本腰を入れて取組む年としたい。次期総会に向けた重点課題でもある。

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