いのり2010年04月16日

 久々に隣り町の稲荷神社を折り返す散歩道の定番コースを歩いた。いつもは鳥居をくぐってすぐの石段下で柏手を打って引き返す。今日は思いたって二つの石段を昇り、社殿前に立った。
 参拝を始めようとしてふと思った。今ここに立って何を祈ろうとしているのだろう。それはとりもなおさず現在の自分の心配事や願望を洗い直すことでもあった。神社、仏閣への参拝とは、日常、何気なく見過ごしているそうした心の内を見つめなおす契機なんだと気づいた。祈りは自身の日常の精神生活での乱れを戒める気持ちをもたらしてくれる。