朝日がつくる風景2011年07月13日

 どこまでも澄み切った青空の下を、むき出しの肌に心地良い冷気を感じながら歩いた。5時40分頃の散歩道だった。昇ったばかりの朝日が低い角度から柔らかな日差しを投げていた。
 住宅街麓の舗道には自分自身の長く伸びた影が背後の日差しを受けてくっきりと写されていた。歩みに沿ってその影が行く手を案内してくれる。これまで見逃していたその景色の面白さをデジカメで切り取った。舗道の脇には見慣れた軽自動車が駐車している。舗道にそって広がる貸農園の早朝作業にやってきた人のものだ。いつものように朝の挨拶を交わした。
 有馬川沿いの名来橋までやってきた。墓地横の農道を旧丹波街道に向った。旧街道との合流点から三田方面を展望した。真夏の早朝の清冽な緑が鮮やかに目に飛び込んだ。そのくっきりとした陰影の濃さが昼下がりの灼熱を予感させた。今はなんと心地良いことか。
 真夏の朝日がつくる心地良い風景に癒されながら帰路についた。