家内の実家を訪ねた2011年07月17日

 岡山の家内の実家を訪ねた。娘の結婚式列席のお礼と甥たちのお祝い返しを届けるためだ。先年、相次いで他界した義父母の葬儀や法要で同居中の娘と一緒によく通った道のりだ。今回は夫婦だけの訪問となった。
 義兄夫婦が近所に嫁いでいるひとり娘とその娘と一緒に迎えてくれた。嫁いだ娘の住いの近さが自ずと話題となる。近すぎてしょっちゅう孫を連れてやってくるので大変という義兄夫婦のボヤキはそのまま羨望に受けとめてしまう。
 昼食は岡山の花街の一角の「一扇」という懐石料理店でご馳走になった。この街は私の学生時代のバイト先のクラブのあったところだ。運ばれたのは吉野弁当と名づけられた重箱に入った懐石料理だった。縦長の重箱の右側には三段重ねの彩り鮮やかな旬のお料理が、左側には杉せいろに盛られた二種のご飯が入っている。それぞれを引き出し重箱の前に並べてみた。見た目も美しい重箱弁当を早速デジカメに納めた。
 帰路、山陽自動車道の三木SAに立ち寄った。トイレを済ませて合流した家内が、「○○さんが御主人と一緒に居てたで~」と驚いたような口ぶりで声をかけた。娘の小中高と一緒だった大の仲良しの名前だった。私の現役時代には時折通勤で顔を合わせ言葉を交わした娘さんでもある。驚いたことに彼女も娘の結婚よりわずかに先に挙式し、しかも現在は同じ滋賀県の比較的近い所に住んでいる。「お葬式帰りで喪服姿やった」という家内の言葉でそれらしきご夫婦がすぐに見つかった。声をかけると驚いたように挨拶し新婚の御主人を紹介された。その偶然の不思議さを家内とひとしきり車内で話題にした。