三期目の大阪府労働委員会委員任命式2012年03月01日

 朝10時前に大阪天満橋の「大阪府公館」に着いた。歴史的建造物として話題の府庁本館に隣接した建物である。大正13年(1924)竣工の建物は府庁本館と異なり改装改修を重ね竣工当時の面影は見られない。
 4年前に府庁本館で行われた大阪府労働委員会委員任命式で就任直後の橋下府知事から初めて辞令を交付された。交付後の知事挨拶は緊張気味ながら原稿なしの自前の簡潔なスピーチだった。その2年後の挨拶は2年間の実績を背景に独自の雇用統計の着手に触れるなど自信に満ちたものだった。
 過去2回のそんな経験を思い出しながら、松井新任知事の挨拶を注目した。メディアのイメージ以上に小柄な印象の松井知事の姿が会場に登場した。交付後の挨拶は事務方が用意したとおぼしき原稿の緊張気味な通読に終始した。
 折しも知事の盟友・橋下大阪市長による職員アンケートが、辞令を交付している大阪府労働委員会によって調査続行の停止を勧告されたばかりである。それだけに不用意な発言を慎まねばという思惑があったのかもしれない。それでも渦中の委員会メンバ-に政治家として自身の言葉で語ってほしかったとの想いは拭えない。「円滑な労使関係づくりに寄与していただきたい」という結びの言葉に終了後同僚委員の一人が、「ぜひその言葉を大阪市長に言ってほしい」と、笑えないジョークを口にした。

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