知人の訃報2012年04月03日

 お昼前に自宅FAXの着信音が鳴った。いつもの労働委員会関係の書類なら事前に電話連絡がある筈だ。何事かと排出されつつあるペーパーのタイトルを確認した。「訃報」の文字が目に入り不安がよぎった。差出人は出身企業の労組で、現役時代の古い友人の死を告げていた。
 彼は新潟に本拠を置く企業の労組委員長を定年まで勤め上げた人だ。私の現役の労組役員時代に同じ業界の上部組織に属して親密なおつき合いがあった。訃報には享年63歳の記載があり、若すぎる死を物語っていた。
 告別式に参列予定の出身企業労組委員長に連絡をとった。訃報連絡の謝辞と哀悼の意を託した。自宅仏壇に向かってそっと冥福を祈った。私自身の訃報発信に至るまで、幾度となく重ねることになる筈の個人的なセレモニーだった。