宮水学園(山口)「上方の笑い」2013年01月22日

 今日、久々に宮水学園・山口講座を受講した。講師は上方文化評論家の福井栄一さんで、「上方の笑いで毎日を明るく!」と題した90分の講演だった。
 初めて知った講師だが、関大などの非常勤講師を勤める傍ら、「上方学」をはじめとする多数の著書があり、年間80本もの講演をこなす著名人のようだ。「言葉あそび」や「シャレ言葉」などの『上方の笑い』が、とぼけた味わいのある軽妙なトークにくるまれてサービス精神たっぷりに語られた。紹介された「上方の笑い」をいくつかを記しておこう。
 なぞ掛けである。その一「鶯とかけて葬列(そーれん)と解く」「その心は、なくなくうめにいく」(鳴くと泣く、梅と埋めの二重の掛け言葉である)。その二「按摩さんと掛けて仁王さんと解く」「その心は、一生もんでくらす」(「揉んで」と「門で」の掛け言葉である)。
 判じもんである。その一「春夏冬二升五合を何と読むか」「春夏冬には秋がないので『あきない=商い』、二升は升ふたつで『ますます』、五合は半升で『繁昌』と読んで『商いますます繁昌』となる」。苗字の判じもんもある。その一「十さんを何と読むか」「『つなし』さんと読むか(一から十まで数えた時「つ」が付かないのは十だけ)」。その二「一さんを何と読むか」「『にのまえ』さんと読む(注釈不要か)」。
 シャレ言葉である。その一「アイツは、春の夕暮れや」とは?「くれそうでくれん→ケチ」。その二「アイツは、うどん屋の釜やで」とは?「ユウばっかり」。