北欧の旅②「ストックホルムからオスロへ」2013年06月19日

 北欧での初めての朝を迎えた。ホテルの朝食は夕食同様バイキングだったが、品数はむしろ増え少し溜飲を下げた。7時にホテルを出発しバスでストックホルム中央駅に向かった。
 8時29分発のスウェーデンとノルウェーの両首都を結ぶオスロ行き国際列車に乗り込んだ。2等車ながら6時間20分の列車旅は天候にも恵まれ快適だった。乗車時に配られた焼き鳥りとサンドイッチの弁当を味わいながら、北欧らしい車窓の景観を愉しんだ。
 オスロ中央駅は国際フェリーの発着する入江に面した近代的な建物だった。隣接する白亜の優雅なホテルが印象的だ。現地ガイドの中年女性も乗り込んですぐに市内観光のバスが発車した。
 市内中心部のオスロ大聖堂や王宮を車窓から眺めながら、最初の観光スポットの「フログネル公園(ヴィーゲラン公園)」に着いた。ピクニックエリアや菩提樹の並木道に囲まれた広大な彫刻公園だ。夏のバカンスに入った直後の公園には犬たちを連れたファミリーのピクニック姿が目についた。中心にあるモノリッテンと呼ばれる円柱の石像には121体もの人間が刻まれている。その周囲を囲む老若男女の裸体彫刻の生々しい迫力は見る者をたじろがせ考え込ませてしまう。
 市庁舎を車窓から眺めてしばらくすると次のスポット「オペラハウス」に着いた。5年前にオスロ中央駅のすぐ南の海辺に建てられたオスロのランドマークである。広大な白の斜面が独特の造形をかもしている。建物正面には公演中のメインダンサーたちの紹介看板があり、何人かの日本人の写真が掲載されている。このオペラハウスの前に広がる湾がオスロフィヨルドだという。何の変哲もない湾は初めて見るフィヨルドの実感の薄いものだった。
 午後6時頃にオスロ郊外ラスタのホテル「トーン・トライデン」に着いた。昨晩の夕食からは少しレベルアップしたバイキングの夕食を終え、隣接のショッピングセンターに出かけた。清潔感のある部屋のベッドで眠りに就いたには午後10時過ぎだった。