北欧の旅⑦「コペンハーゲン半日市内観光」2013年06月25日

 大型客船のキャビンでいつものように5時頃に目覚めた。大型クルーズ船の船旅は静かでほとんど揺れを感じさせない。朝食までのひと時をデッキで海洋の景色を眺めて過ごし、朝食に向かった。レストランには既に幾組かのツアー仲間たちがバイキングの朝食を囲んでいた。その一角に席を取りミルクやゆで卵など軽めの食材をチョイスした。
 朝食後、そのままテーブルの同席者たちとデッキに向かった。しばらく談笑していると遠くに岸辺に幾つもの尖塔を備えた古城らしき佇まいの建物が見えた。すぐに自慢の30倍ズームで画像をキャッチした。オプショナルツアーで見学する北シェラトン島のクロンボー城だった。
 コペンハーゲンに到着し待ち受けた最新型のツアーバスに現地ガイドとともに乗車し、半日の市内観光に向かった。現地在住30年という年輩男性ガイドは日本語が半ば怪しくなっている。最初のスポットの港近くの「人魚の像」に着いた。大勢の観光客に囲まれた像は一緒にカメラに収まる撮影が続き、単独の撮影が難しい超人気スポットだ。続いてデンマーク女王の住むアメリエンボー宮殿に向かった。広場周囲に建つ四つの王宮で構成される宮殿はそれぞれに入口に衛兵が立哨する。建物群の中心の奥にはドーム屋根の見事なフレデリクス教会が位置する。近くのオペラハウスを眺望してニューハウンに向かった。運河に沿って左右にカラフルな木造家屋が並ぶ情緒豊かな町並みである。世界的な童話作家アンデルセンが愛し居を構えた町でかっての住まい跡の壁には彼の名前と来歴を刻んだ石板が埋め込まれていた。
 ストロイエと呼ばれるコペンハーゲン屈指のショッピングストリートの一角でバスを降り、混雑する歩行者天国の人並みを掻き分けて歩いた。世界最古の天体観測所だったラウンドタワー(円塔)に到着し、高さ35mほどの塔内のスロープを200mばかり上り詰めた先の屋上展望台に着いた。コペンハーゲンの町並みを360度の視界で見渡せた。そこから10分ばかり歩いて通り沿いのレストランで昼食をとった。レンガ壁に囲まれた古風な造りのレストランでのエビ、ハム、野菜などをのっけたサンドのランチだった。
 昼食後にツアーバスはいったん今日の宿泊ホテルに向かった。市内中心部から運河ひとつを超えて南に建つデラックスホテル「ラディソン ブル スカンジナビア」に着いた。これから夕食まで自由行動である。北シェラトン観光のオプショナルツアーを申し込んだ6組12人以外は、自由に半日を過ごすことになる。自由行動の少ないパックツアーでの絶好の個人ツアー体験のレポートは次回に回そう。