プレイベント「有間皇子を訪ねる会」2014年06月29日

 昨日の午後、山口ホールで市民ミュージカル劇団『希望』後援会主催で「有間皇子を訪ねる会」を開催した。8月末公演の「ミュージカル有間皇子物語」に向けてのプレイベントである。後援会事務局として企画から開催まで中心的な実務を担った。
 イベントの狙いは公演の観客の裾野を広げるという点にあった。ミュージカルや音楽系の観客以外に、有間皇子という歴史上の人物に焦点を当てた講演中心のイベントで有間皇子ファンや歴史や郷土史ファンにも公演に足を運んでもらいたいという想いである。厳しい財政事情での講師料や会場費の捻出の必要から参加者にはワンコイン500円の入場料をお願いした。
 そうした講演中心の有料イベントにどれだけの参加があるかという点が気がかりだった。それでも開会時には80数名の参加者があり、スタッフを含めると100名近い参加者となった。地元の後援会員や歴史ファンをはじめ、西宮文化協会関係の南部西宮の皆さんや名塩探史会、三田の郷土史関係者など幅広い地域から参加を頂いた。
 著名な歴史家でNHKテレビ「新兵庫史を歩く」の講師・田辺眞人氏の講演を中心に、私の有間皇子の有馬郡の足跡のプレゼン、髙井劇団代表の公演のガイドという構成である。田辺先生に有間皇子の生きた時代を史実に基づいて解説してもらい、私からは有間皇子の19歳の短い生涯の足跡を数少ない史実と有馬郡誌を中心とした多くの伝承をもとにプレゼンし、最後に髙井劇団代表の古代史ファンタジーの公演案内に繋げようというストーリーである。
 田辺先生からは日本書紀の孝徳天皇の有馬来訪に関する記述を中心に1時間に渡って分かりやすくて興味深い話をお聴きした。私からはプロジェクターをによる画像を中心とした有間皇子の足跡を「生涯の事跡」と「有馬郡の足跡」に分けて解説した。特に有間皇子には表米(うわよね)という子どもがいたという説(「續群書類従」)の説明に力がこもった。髙井劇団代表からは劇団設立以来の経過と有間皇子物語公演にかける想いを挿入曲の披露を交えて語ってもらった。
 午後2時からのイベントは予定通り4時に終了した。6月に入って発売開始した公演本番のチケットは約半分の販売状況でまずまず順調な出足である。司会役の後援会長から会場の皆さんにあらためて公演に向けてのご支援をお願いして閉会した。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック