洗濯ものと蒲団の取り込み2016年02月13日

 朝から快晴に恵まれた日だった。こんな日、主婦の感性は洗濯と布団干しにまっしぐらに向かうようだ。家内は猛然とそのミッションに立ち向かう。そのとばっちりを喰って私も一階和室の娘と花ちゃんの蒲団をベランダのある二階の部屋に運ぶ羽目になる。
 昼前に家内と娘と花ちゃんがお買い物に出かけた。花ちゃんが自宅に戻る日も近づいている。残された日々の女系三代のかけがえのない愉しみに異議を挟む筋合いはない。間違いなく帰宅は夕方である。出がけに家内はいつものように亭主に告げる。「布団干してるんを忘れんといてね」。皆まで言わない言葉には、然るべき時間にはちゃんと取り込んでおくようにという意味合いが込められている。
 4時過ぎになった。日差しに陰りの気配が出てきた。やおらパソコンデスクを離れて二階に上がった。布団を取り込み、娘たちの分を一階和室に運び入れる。ちょっと迷ったがついでに洗濯ものも取り込むことにした。1階物干し場に出て、花ちゃん分も含めた山のような洗濯物を取り込む。
 可愛い花ちゃんの笑顔を思い浮かべながら、いつになく優しい気分に浸っていることに気づいた。