台風一過の有馬川と国内政治の奔流2017年10月23日

 台風一過の今朝の散歩道だった。時おり吹く強風が台風の名残りを窺わせる。曇り空ながら雨の気配はない。
 それは昨晩8時の投票締切と同時に始まった。NHK報道番組の開票速報である。出口調査と情勢取材をもとにした選挙結果予測の全体像があっという間に画面に展開した。その後は刻々と進捗する開票速報に目が離せない。眠ったり目覚めたりしながら深夜3時過ぎにリビングで毛布にくるまって眠り込んだ。
 6時過ぎに目覚めて朝食を済ませて散歩道に向かった。台風の豪雨を吸収して有馬川の奔流が轟音をあげていた。昨晩の開票速報が国内政治に新たな奔流をもたらした。台風が有馬川の奔流を招いたように、希望の党の誕生、民進党の分裂、立憲民主党の創立という一連の政界再編劇が国内政治の奔流をもたらした。
 希望の党の誕生と民進党分裂の過程には、「対立、分断、排除」の論理がまかり通った。多くの国民がそうした上から目線の強権的手法に異議申し立てをした。草の根民主主議を標榜する立憲民主党の誕生はそうした声の受け皿となって大躍進を遂げた。立憲民主党には「協調、共生、包み込み」の論理を党運営と政治手法の原点として堅持してほしい。