有償ボランティアのサポーター交流会2017年10月20日

 昨年5月に地区社協ボランティアセンターが有償ボランティア・よりそいサポートを立ち上げた。サポーター対象の2回目の交流会が開催された。サポーター9名、コーディネーター7名、市社協担当者2名の計18名の出席があった。
 冒頭、ボランティアセンター長から1年半が経過した段階での現状が報告された。サポーター登録22名、利用者登録10名、提供活動累計9件というのが現状である。活動依頼の窓口は民生委員からの紹介5件、介護者の会での紹介3件、ボラセンへの直接依頼1件である。提供活動の内容は、庭木の剪定2件、草抜き2件、庭の廃木処理、大木の根の処分、庭のバラス敷き、玄関先階段洗浄、パソコントラブル対応各1件という内訳である。
 出席サポーターで実際に活動をしてもらった方から活動の進め方や問題点が報告された。庭木の剪定バサミ、鋸、チェーンソーなどの大型道具の手配が問題になった。ボラセンだより等での住民への不要になった道具の提供の呼びかけを提案した。保管スペースの問題から保管倉庫の確保とその資金手当が課題となる。助成金等での市社協の支援をお願いした。
 議論の中心になったのは利用件数の少なさとその対応だった。潜在的なニーズはあるもののチラシだけでは実際の依頼にまで至らない。依頼窓口の実績でも民生委員、介護者の会等の口コミをいかに拡大できるかが課題となる。潜在的ニーズを抱えた高齢者、障がい者、介護者と日常的にコミュニケーションのある方々へのよりそいサポートの紹介ができないものか。例えば介護施設のスタッフへの紹介チラシによる案内などは考えられないか。自治会の隣保長等の地域の身近な役職との連携も話題になった。
 市社協担当者からもこのよりそいサポートが有償ボランティアとしては市内で初めての取組みで注目しているとの話があった。全国的にも様々なボランティア組織やNPOによる有償ボランティアの取組みが始まっている。
 よりそいサポートのよちよち歩きの試行錯誤が続いている。