ルーティーン2019年07月27日

 リタイヤ生活に入って有り余る自由時間を手にすることになった。その直前には皮膚癌を発症し50日間の入院生活を余儀なくされた。その時に気づいたことがある。入院中の有り余る自由時間を無為に過ごせばとんでもない堕落を招きかねないということだ。そこで入院生活を可能な限りコントロールする規律を課した。日々必ず実行する型通りの手順による日課の遂行である。代表的なものが一日一万歩のウォーキングとブログの毎日更新だった。
 この習慣はリタイヤ後もより一層精度の高い形で継続され今の日常生活を律している。それはあたかもアスリートたちが競技中に繰り返すルーティーンにも似ている。プロゴルファーのティーショットに入る場面やプロ野球選手のバッティングの構えに至る場面などである。
 朝起きると真っ先にパソコンを立ち上げる。起動時間を利用して用を足す。血圧測定をしてPCデータに入力する。登録しているブログやFBをチェックする。この一連のデスクワークでほぼ30分を要する。朝刊を取り込みお茶碗一杯の朝食を済ませる。朝刊に目を通した後、5時前後に1日1万歩を念頭にウォーキングに出かける。ほぼ決まったコースだがその日の外出予定の有無でコースの長短を調整する。いずれの場合も最後のスポットは最寄りのWi-Fi環境のあるコンビニである。ここでモーニングコーヒー片手にスマホのニュースアプリをチェックしたり読みかけの文庫本を読んで30分ばかりすごす。
 帰宅はほぼ7時前後である。この時には家内は起きていて夫婦で飲む野菜ジュースづくりに余念がない。帰宅後は最後のルーティーンのストレッチが待っている。ソファーに座って両膝の開閉100回、立って腰の左右の振幅100回、スクワット50回、仰臥と俯せでの上体起こし各30回である。この後、家内の準備した野菜ジュースを飲んで完了。NHKの朝の連ドラを観たりブログを更新したり、地域活動の事務処理をして午前中を過ごす。
 このルーティンは宿泊旅行以外は殆ど変わらず継続している。頑なに継続することで心身の老化に抗しているつもりだ。それはそれである種の励みにもなっている。