福祉ネットの定着と強み2019年07月28日

 福祉ネットワーク北六甲台地区会議が発足して丸4年が経過した。発足のきっかけは市社協提案の地区ネットワーク会議だったが、北六甲台地区での設立はそれを念頭に置きながらも独自の要素が強かった。他地区では地区ネットワーク会議は地区社協内の会議体に関係組織の代表を招いて連携・調整する機能のようだ。福祉ネットの場合は、地区社協の枠組みを超えて2025年問題にむけた地域包括ケアシステムを意識した性格を帯びている。地域福祉に関わる多様な組織や役職の縦割り機能に横櫛を通す組織であり、地区社協は事務局として組織の中枢を担っている。
 こうした性格付けが結果的に福祉ネットに多くの予想を超えた成果を発揮したと思える。医療・介護施設や障がい者家族会等との連携、福祉フォーラムでの広範な参加者、全住民対象の地域福祉に関わる多様な広報活動、地域支援マップの発行、認知症カフェ立上げの支援、認知症サポートべんり帳北六甲台地区版の発行、子育て支援等々、地区社協単独では叶わなかった取組みが多い。
 そんな経過もあってか先日の福祉ネット役員会で自治会派遣役員から地域のデイサービス施設の代表者の福祉ネットとの交流を要望する声が伝えられた。在宅介護が今後の福祉ネットの大きなテーマである。その際、デイサービス施設との連携が欠かせない。一度その施設を訪問し情報交換と今後の連携の在り方を意見交換することになった。