コロナ危機は花ちゃんにも及んでいる。通園している保育園の保育士さんが我が子の休園・休校で出勤できなくなるケースが増え、保育園児数の抑制が必要になった。そこで保護者が在宅勤務の園児について休園を要請された。花ちゃんの母ちゃんも４月から在宅勤務になり保育園の要請を受け入れた。そのため花ちゃんの長いホームステイ暮らしが始まった。
　そんな事態なので５月連休も花ちゃんの帰省は叶わなかったし、祖父母の花ちゃん宅の訪問もはばかられた。２月に花ちゃん家族が一時帰省して以降、３カ月以上も花ちゃんと会っていない。この間もっぱらＦａｃｅＴｉｍｅ（ビデオ通話）でタブレットのモニター越しのコミュニケーションで補っている。
　ＦａｃｅＴｉｍｅで花ちゃんの巣ごもり生活ぶりを知った。保育園通いが中断してお友だちと会えなくなった。仲良しのハーちゃんやユウマ君と会えなくなって寂しくないかというじいちゃんの問いに、「寂しくないよ」と意外とあっけらかんだ。それ以上に母ちゃんと丸１日一緒の生活を喜んでいるようだ。母ちゃんのお仕事の邪魔をしてないかとう質問には、時々おやつをせがんだり遊びの相手をせがんだりしていると母ちゃんがぼやいた。ちゃんと絵本を読んだりお絵かきしたり字の勉強してるかという質問にもやっぱりテレビが一番多い、時々パズルやお絵かきをしている、字はようやく自分の名前をひらがなで書けるようになったと母ちゃんの報告。
　タブレット越しに日本地図のジグソーをしたりお絵描きをしたりしている花ちゃんを眺めた。