深秋の有馬川土手道2021年11月06日

 早朝6時過ぎの有馬が土手道はまだ日の出前だった。11月初旬の深秋の季節を肌に感じながら歩いた。靴底から土手道の土の固さが伝わってくる。
 さくら並木の紅葉は姿を消し、枯葉ばかりを身に着けた黒い枝振りが土手道に伸びていた。夜明けと日の出の間の独特の透き通った空気感が心地良い。
 土手道東側の稲田の幻想的な風景に心躍らせた。刈り取られた稲株の田圃と逆光の黒い丘陵の間を白いヴェールのもやが漂っていた。この季節のこの時間帯のこの気候が折り重なって初めて生み出されたな風景だった。