我が街の「老人会の研究」2021年11月30日

 我が町の地域コミュニティの脆弱化が顕著になってきた。子供会、婦人部が解散し、送別の親睦団体は老人会のみになった。そこで我が町の老人会の現状と今後について会員のひとりとして整理しておきたい。
 我が町の老人会は国道を挟んで南北二つの地区の六つの単位老人会で構成されている。北の地区は丁目毎に五つの老人会が、南の地区はひとつの老人会である。住宅開発が南の地区は北の地区から14年遅れで始まったこともあり、高齢化率は北地区34.7%、南地区12.9%と大きな違いがある。
 老人会の現状は合わせて291名の会員数で65歳以上に占める割合は13.5%に過ぎない。2014年8月に324名だった会員数は年々減少が続いている。直近の2021年11月では291名と33名、10%の減である。北地区の12.8%に対し南地区は16.7%と幾分健闘している。会員が在籍する世帯数は224世帯であり、世帯当たり人員は1.2人であり、おひとり住まいの会員のウェイトの高さが窺える。
 老人会の活動内容は、いこいの家運営(1日平均23人来訪)、いきいき体操実施(1回平均参加者35人)が2大事業で、これにバス旅行や公園清掃が実施され、広報紙も毎月発行されているほか、九つの同好会活動もある。総じて元気なお年寄りの親睦と健康維持が活動の中心のようだ。自ずと元気をなくし出かけられなくなった会員は退会するしかないように思える。
 超高齢社会が一層進行する中でお年寄りの老人会参加は地域との繋がり維持の上でも貴重である。会員数の漸減傾向に歯止めをかける上でも、元気がなくなったお年寄りとどう繋がりを維持して会員を続けてもらえるかが問われているのではあるまいか。