薄明りの散歩道2021年12月03日

 早朝6時に、いつものようにウォーキングに出発した。この時間の暗闇に包まれた住宅街は尚眠りの中の静寂に包まれている。街路を照らす街灯の灯りが辛うじて風景の輪郭だけを映し出す。12月に入って気温は一気に冷え込んだ。この冬初めて外気温は摂氏0度を記していた。
 バス通りに出た。夜明けのテンポは早い。正面の東の空は上空から順に青から白にグラデーションを描いている。後ろから路線バスが歩道を歩く私を追い抜いた。社内の明かりがスマホに顔を傾ける乗客たちの姿を浮かび上がらせた。