個別労使紛争でのあっせん成立2010年05月06日

 先月末に初めての個別労使紛争のあっせんに臨んだ。第1回目ということで労使双方にそれぞれのギリギリの譲歩案の検討を求めて終了した。
 http://ahidaka.asablo.jp/blog/2010/04/27/
 そして今日、合意をかけた2回目のあっせんの場に臨んだ。冒頭、公労使の三委員で個別にそれぞれの譲歩案を聞いた。まず使用者の方は、屁理屈をつけて前回の案を繰り返し、譲歩の姿勢が伺えない。申請者の方は、誠実に譲歩案を提示した。開きは大きすぎる。とりわけ使用者側の頑なな姿勢から本件の和解は困難かと危惧された。
 使用者委員の頑張りが突破口を開いた。使用者委員と使用者側との個別の協議で、頑なな使用者を説得し譲歩を引き出してもらった。ここから和解の流れが生まれた。それぞれに更なる譲歩案を打診しながら何とか和解にこぎつけた。3時間余りのあっせん作業を終え、各当事者に合意に至ったことの充足感が感じられた。この仕事での手応えと達成感を感じるひと時でもある。