新緑の癒しの散歩道2010年05月20日

 新緑の雨上がりの早朝である。朝の散歩で癒しの風景を目にできる季節だ。北六甲台の台地を縁どる樹林に、見事な野生の藤が薄紫を誇示するように咲き誇っている。
 有馬川の土手には、サクランボの小さな実をたわわにまとった新緑のさくら並木が川面に枝を広げている。昨年までの散歩道での経験が、決して実ることのないサクランボの運命を教えてくれた。今だけの命を懸命に生きているかのようなサクランボたちの健気さを想った。
 さくらトンネルにやってきた。逆光が並木の緑を濃くし、トンネルの白い出口を浮かび上がらせている。
 ボランティア組織の正常化に向けた神経戦が続いている。雨上がりの早朝の新緑が、つかの間の癒しをもたらした。