孫のような子どもたちとの一日2010年08月03日

 昨日は丸一日、孫のような子どもたちと過ごした。地元の青愛協の夏休みバスツアーに運営委員の立場で引率者として参加した。7時半に小学校に集合し、16時半に同じ場所に到着した。
 9時半に100人の子どもたちと20人の引率者を乗せたバス2台が、最初の目的地である淡路島・明石海峡公園に着いた。冷房の効いた車中から一歩踏み出した途端、真夏の熱波が身体を包む。私たちが向かったのは広大な公園の北の一角だった。芝生広場の先に大型複合遊具やじゃぶじゃぶ池があった。11時半までの2時間たっぷりを子どもたちは水遊びに、大型遊具に、サッカー遊びに、カブト・クワガタ大集合展示に興じた。藤棚の下で子どもたちは持参のお弁当をひろげての昼食となる。お母さんたちの手作りの、様々なマーク入りのおかずの詰まったお弁当を久々に目にした。
 思わぬ出番が巡ってきたのは、次の目的地・淡路人形浄瑠璃館に向かうバス車中だった。目的地では30分ばかり人形芝居を鑑賞する。出し物はかの有名な「安珍・清姫」である。ところが配られたパンフレットを読んでも、言葉が難しく子どもたちに物語が理解できるとは思えない。誰かがバスの車中で分かりやすく解説してはどうかということになった。引率者の大多数の若いお母さんたちにはその物語すら知らないという。引率責任者によるおじいさん世代への指名は断りきれない。旅のお坊さんのイケメン・安珍に恋した宿屋の娘・清姫が、大蛇となって日高川を渡り、安珍を追いかけたというストーカー物語を10分ばかり解説した。
 淡路人形浄瑠璃館は、淡路島の南端の鳴門海峡大橋の袂にあった。展望台から目の前に見える大橋を眺めた後、浄瑠璃館に入場する。ちょっとした劇場を思わせる思いのほか立派な会場である。人形遣いによる人形の操り方の楽しい解説があった。舞台右手の床の幕が開き大夫と三味線が着席する。正面舞台の緞帳が上がり、いよいよ上演である。用意された5つの外題の内、本日は「日高川入相花王(いりあいざくら)-渡し場の段-」である。義太夫節の語りはさすがに子どもたちには難解である。隣席の1年生の女の子たちが飽きてきて話しかけたりする。ようやく清姫が大蛇に変身する場面を迎えた。さすがに息を呑んで見つめている。
 15時、浄瑠璃館を出発したバスが帰路に着いた。トイレ休憩をはさんで90分の車中では、ビデオ「秘密のアッコちゃん」が上映された。それまでの車中での騒がしさが嘘のようだ。16時30分、予定より10分早く出発地の小学校に到着した。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック